別役実のコント教室 の商品レビュー
書いてみたくなりますね、コント!どっちかっつーとシュールなさくひんができあがるんじゃないかと。不条理、不条理。
Posted by
コントは演劇の台本を書く上で基本になると思う。 コントの台本を書くための教科書。読みやすくわかりやすい。
Posted by
状況設定→展開→オチ 言葉遊び→即物的笑い→形象(キャラクターによる笑い)→関係の笑い→不条理の笑い いい芸人というのは、かなりおかしいことをばっというんだけれども、もう全然おかしくないよという顔をしながら、さらっという 嘘つきの精神 第2次感覚 理屈のつじつまは合ってい...
状況設定→展開→オチ 言葉遊び→即物的笑い→形象(キャラクターによる笑い)→関係の笑い→不条理の笑い いい芸人というのは、かなりおかしいことをばっというんだけれども、もう全然おかしくないよという顔をしながら、さらっという 嘘つきの精神 第2次感覚 理屈のつじつまは合っているんだけど、理屈の枠組みそのものはどこかずれている 自然反応をどう逃れるか、どう逃げるかっていうのがまず基本線 自然反応との落差を滑り出しにし、この落差を拡大していく過程で展開というものが出てくる 落差=お客さんがどう考えるかということ 死体が舞台に一つあるとお客さんが期待するのはだれか一人が出てきて驚くと思っている。あるいは、怖がると思っている。そこを怖がらないことによって、「え、あいつ何だい」というふうな一つの感覚的な差が出てくる。そこからコントが始まって、それを次第に拡大することによって新たな展開が生まれてくる 展開はエスカレートさせる 展開で並列的というか説明的になってしまうと、それは演劇的な笑劇ではなく、論理的な、観念的な表現になってしまう プロット(因果律) 原因と結果の因果関係が組み立てられるもの 戯曲とは構造でできている一種の建築物 ストーリーふうに展開してるんじゃなくて、プロットとして、因果律の中で展開されている ある日常的な状況と非日常的な状況を同時進行させる。プロット思考 ex. 死体の話とお茶漬けに梅干し入れてね→死体というものに対する自然発生的な驚きとかなんとかいうものを消して、コント的発想に変えている 二元的進行が、コントのテクニック 一つの問題があって、まったく違う問題がもう一つ背後に流れていて、これが二元的に進行しているということで、作品に構造ができている 一つリアルな、あり得るなというせりふが決まると、次はどんなナンセンスでも受け入れてくれる ex. 死体って鼻から脱脂綿出しているじゃないですか? 一人がじっとしていて日常性を保っていて、もう一人もじっとしていて非日常性を保っているというのではダメ。両方が動いて二次的なものが交じり合っていなければ 二人芝居の場合、片方が異常、もう片方が正常というか常識的。異常者の方は、ナンセンスを、正常者の方は、それから大きく外れるというふうな移項過程がどうしても必要 コントの文体はリアリズムが基本 ただ、リアリズムで押して、そのままリアリズムで行ってしまったらコントにならない。必ず変化というものがある。そこで、どこまでリアリズムで押したら変化できるか、どのへんなら得体の知れないことをやらせても大丈夫かという勘を身につける ヒューマニズムの流れの中で連続的に論理の移行が行われると断れない 事態を停止させない 同じセリフを書いていてもそのセリフによって事態が進行しているということが分かればそれは演劇的な体験になる セリフは動きである セリフは、発展的でなければいけない いちばん高度なのは、弁証法的な発展型で、正・反・合のらせん的上昇 セリフには対話と構造がある 対話の基本は、ボケとツッコミ 構造:状況設定があって、会話が成立する セリフで時間を立ち上げる 不条理劇というのはナンセンス的展開ではない。構造はナンセンスなんだけども感覚はリアリズム
Posted by
前にどこかで買ってきた。 実践的でとても役に立つ。演劇をやらなくとも創作活動をする人には多いに勉強になる。実際のセミナーの書き起こしなので読みやすい。
Posted by
うそをつく時の精神ていうのは、笑いをつくり出す精神と非常に似ているんです。 (P.29)
Posted by
不条理にもルールがある。「ゴドーを待ちながら」から自作のナンセンス劇まで、様々な素材をもとにコントの料理法を解説してくれます。この講義、実際に受けた人は羨ましいなあ。
Posted by
- 1
- 2