モーツァルトの子守歌 の商品レビュー
この中では、やはり表…
この中では、やはり表題作が1番の出来でしょう。単純なトリックですが、意表を衝かれます。
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安楽椅子探偵ものの最…
安楽椅子探偵ものの最終巻。あとがきのこのシリーズを書き始めたいきさつが興味深かった。
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安楽椅子探偵譚、三番…
安楽椅子探偵譚、三番館シリーズ最終第六集。収録作品 クライン氏の肖像/ジャスミンの匂う部屋/写楽昇天/人形の館/死にゆく者の……/風見氏の受難/モーツァルトの子守歌
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外した…。クラシックが微妙に絡む、バーテンダーが謎解きする話。軽いミステリーになるのかなぁ。難しくはなかった、けど少なくともうちにとってはちょっとつまんなかった…。残念。
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北森鴻やその他売れっ子作家たちの幾人もが彼の名が冠された賞を受賞しデビューしている偉大な作家の一人けど、今まで読んだことなかったんだよなあ鮎川 哲也。それもこの日まで。 どの作品が彼の代表作か知らないままに、読んでみたからかそこまで入り込めなかったなあ。シリーズものということも理...
北森鴻やその他売れっ子作家たちの幾人もが彼の名が冠された賞を受賞しデビューしている偉大な作家の一人けど、今まで読んだことなかったんだよなあ鮎川 哲也。それもこの日まで。 どの作品が彼の代表作か知らないままに、読んでみたからかそこまで入り込めなかったなあ。シリーズものということも理由の一つか。 スタイルは懐が常に寒いしがない探偵へ舞い込んだ事件を、最終的には彼の行きつけのバーのオーナーが安楽椅子探偵よろしく解決する、というものだ。 登場人物が魅力的でいいわ。 宇宙人少年が出てくる話は楽しかったな。まあ良くも悪くも「昔の」トリックという気がするが、でも最近のいかにも整合性を重視した小説よりも、実際の事件の真相ってこんなもんじゃないのかとも思ってしまう。 今度は鮎川 哲也の代表作を調べて読んでみよう。
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非常にオーソドックスで完成度の高い短編集。 分かりやすい状況の謎と、そのシンプルなのに鮮やかな解決だけで魅せるといった印象を受ける(本人も、「謎が解決されたあとのことには一切頬かむりをしているからなのだ」と書いてるし)。 それだけで納得するにはその解決がよほど魅力的でなければなら...
非常にオーソドックスで完成度の高い短編集。 分かりやすい状況の謎と、そのシンプルなのに鮮やかな解決だけで魅せるといった印象を受ける(本人も、「謎が解決されたあとのことには一切頬かむりをしているからなのだ」と書いてるし)。 それだけで納得するにはその解決がよほど魅力的でなければならないのだが、ほとんどの作品において、見逃していたような小さな点で指摘される真相はとても面白く、感心できる。 (多少弱さを感じるところもあったんだけど……) 個人的には、「風見氏の受難」「モーツァルトの子守唄」が気に入った。
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鮎川哲也といへば、本格派の巨匠。 私が彼の作品と出會つたのは、1980年であつた。 當時、大學生だつた私は、暇にあかして古今東西の名著といはれる書物を渉獵してゐた。 さうしたなかで、一服の清涼劑となつたのは、理詰めの本格推理小説だつた。 最初に讀んだのは「黒いトランク」。 その後...
鮎川哲也といへば、本格派の巨匠。 私が彼の作品と出會つたのは、1980年であつた。 當時、大學生だつた私は、暇にあかして古今東西の名著といはれる書物を渉獵してゐた。 さうしたなかで、一服の清涼劑となつたのは、理詰めの本格推理小説だつた。 最初に讀んだのは「黒いトランク」。 その後は、文庫で出てゐるすべての作品を讀んだ。 當然、三番館シリーズと名付けられた(當時は名付けられてゐたかどうか知らないが)、「太鼓叩きはなぜ笑ふ」も讀んでゐた。 このシリーズは安樂椅子探偵の典型で、三番館のバーテンダーが、提示された謎にたちどころに答へてしまふ。 「サムソンの犯罪」「ブロンズの使者」まではその頃に讀んでゐたと思ふ。 さて本書はシリーズ第6作。 相變らず面白い。 此の手の作品はあくまで論理的に謎が解けないといけない。 また、解答の裏付(證據)や犯行の動機を求めてもいけない。 あくまで、すつきりと謎そのものが解ければそれで良いのである。 さういつた點で、このシリーズは掛け値なしに面白いと思ふ。 2002年9月24日に巨匠は永眠された。 もう新しい作品は讀めない。 殘念なことだ。 2003年12月26日讀了
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