もっと笑うためのユーモア学入門 の商品レビュー
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ユーモアを身に着けるためのテクニックだけでなく(一章が割かれているのみ)、哲学者が定義する笑いの変遷、笑いの種類、笑いの効用、笑いと社会の関係、ユーモアの生まれるメカニズム、ユーモアと宗教の関係など、さまざまな角度から笑いを考える意外と真面目な本。タイトルにあるとおり、「ユーモア」ではなく「ユーモア学」という学問的側面がつよい。 ユーモアの達人に近づくための三ヵ条 ・物知りになること ・世の中の図式を積極的にズラすこと ・おおらかにズレを受け容れること 「ひとはいつか自分で自分を笑う経験に形容しがたい爽快感御覚えるようになる。種々の思いこみや思い入れにとらわれて縮こまっている小さな自分の発見であり、そんな小さな自分に対するいとおしみであり、しかしまた束縛から解放されて自我がゆったりくつろぐ爽快感である。そしてひとはこの爽快感に後押しされながら、やがて価値観人生観のようなアイデンティティの土台となっている大きな図式のズレ、つまり運命のいたずらや歴史の皮肉に苦笑することを覚え、ついには世界と人生の不条理そのものに哄笑する大ユーモリストの境地に到達する。」(p.191)
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ユーモアってむずかしいですよね。 もっと面白いこと言って人を笑わせたい!って日々思っていて、 手にしたこの本。 「笑い」について哲学や科学の面から書かれていて、 「笑い」は本当に大事だなと思いました。 一番印象的だったのは、アウシュビッツ収容所の中でユーモアを持って生きた人達の話...
ユーモアってむずかしいですよね。 もっと面白いこと言って人を笑わせたい!って日々思っていて、 手にしたこの本。 「笑い」について哲学や科学の面から書かれていて、 「笑い」は本当に大事だなと思いました。 一番印象的だったのは、アウシュビッツ収容所の中でユーモアを持って生きた人達の話でした。 1日1ユーモア実践してみようと思います。
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笑いとは何か、が大まじめに(w)書かれた本。 笑いの哲学的な扱いの変遷、 笑いがもたらす身体的または社会的な効果、 爆笑・微笑・苦笑などいろいろな種類の笑いの分析、 もっとユーモア溢れる暮らしを送るための心がけ、etc... 笑いとは『こうあるべき』ものから少しのズレが 生じた時に起こるものなので、 ①物知りになって規範をたくさん知っておくこと ②自らは、規範を積極的にずらすこと ③他者に対しては、ズレを寛容に受け入れること という筆者の主張にはスッと腑に落ちるものがあった。 そしてこの本、終章で宗教の話に触れた後のラスト2頁で 「これは!」という展開を迎える。 数年前に初めて読んだときは何も感じなかったが、 出版された時期が今の日本と同じく 晴れやかな気分の時代で無かったことを思うと、 作中でいろいろ論じてきたのはこのラストを 書くためだったのではと感じた。
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