ベルナのしっぽ の商品レビュー
涙、涙・・
27歳で失明した著者が出会った盲導犬、ベルナ。13年間、喜怒哀楽を分かち合いながら、大切な家族として欠かせないパートナーとして暮らした時間を綴った一冊。何回読んでも、最終章に涙せずにはいられない……。
yoko
この作品は、著者の体験談です。17歳で発症したベーチェット病と闘っていたが、27歳の時に建設会社で勤務中に失明したという。 物語には、自分が失明したという嘆きの言葉は一切なく前向きに将来を考えていた。 夫の幸治さんは、三歳の時に失明した視覚障害者です。 ななえさんは、...
この作品は、著者の体験談です。17歳で発症したベーチェット病と闘っていたが、27歳の時に建設会社で勤務中に失明したという。 物語には、自分が失明したという嘆きの言葉は一切なく前向きに将来を考えていた。 夫の幸治さんは、三歳の時に失明した視覚障害者です。 ななえさんは、ひそかに大きな夢を抱いていたという。それは「お母さんになりたい」ということでした。 幸治さんに話してみると「それはいい。ぼくたちに子供ができるなんて、すてきだ!」そして夢は、私たち二人のものになりました。赤ちゃんを胸に抱き、背中におんぶしながら、自分の手で育てるお母さんに。 しかし、ふくらんでいく夢の中で真剣に考えました。私がお母さんになったら…と考えると不安も大きい壁となってきた。ふくらんだ夢の世界は、みるみるうちにしぼんでいきます。よく考えてみると、下手な白い杖での一人歩行では、病気でぐったりした赤ちゃんをおんぶして、病院にかけつけるなどは、とてもできそうにありません。 ああ、だめだ。全然だめだ! ある日のことです。絶望的な思いの中に、一つの考えがひらめきました。盲導犬はどうだろうか?(このお話は、昭和五十六(1981)年頃のことで、盲導犬は普及していなかった) それに、ななえさんは大の犬嫌いだったのです。でも、お母さんになりたい。どうしても子供が欲しいという思いは、犬が怖いという記憶に打ち勝ちました。 東京の練馬にあるアイメイト協会に電話をかけました。 「もしもし、あの、犬が嫌いでも、盲導犬を使うことができますか?訓練を受けることは大丈夫ですか?」 電話の向こうは、塩屋賢一先生です。塩屋先生は、日本で初めて盲導犬の訓練を始めた人だった。先生は、大丈夫だと言ってくれた。 心の底からホッとした瞬間で、訓練を受ける決意をしたのです。 以上がプロローグのあらすじです。 物語はいよいよ動き出す。 盲導犬ベルナ(メス)とななえさんとの出会い。子供(幹太)が生まれた。保育園に入れない⁉・タバコの火・涙のホットケーキ・小さな手カガミ・やっぱりお姉さん・心の目・四つのお約束 特に印象に残るお話は以上の短編でした。 盲導犬ベルナと家族のつながりを描いたノンフィクション小説でした。 読書は楽しい。
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図書館 5/30読了 何回泣いたか分からないくらい泣いた。図書館レンタルでよかった。自分では持っていられない。
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内容紹介 27歳で失明した女性が、子育てをするために犬嫌いを克服して盲導犬とパートナーを組む決心をしました。彼女は盲目の夫と手を取り合いながら、盲導犬のベルナといっしょに子供の成長を見守りつづけていきます。しかし、ベルナもやがて目が見えなくなり、別れのときが近づいてきました。ベル...
内容紹介 27歳で失明した女性が、子育てをするために犬嫌いを克服して盲導犬とパートナーを組む決心をしました。彼女は盲目の夫と手を取り合いながら、盲導犬のベルナといっしょに子供の成長を見守りつづけていきます。しかし、ベルナもやがて目が見えなくなり、別れのときが近づいてきました。ベルナの最期を看取るまで、13年間にわたる家族の強い絆の中で育まれた、犬と人間の愛の物語。
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まだ盲導犬の認知が徹底していない(現在も徹底していると言えるのかは謎ですが)ころの、郡司さんとベルナのお話。 知らないことも、考えさせられることもいっぱいで、単なる「泣かせる物語」にならないで、多くの人に読んでほしいと思いました。
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