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ビクトリアの青春 の商品レビュー

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2024/06/13

ストレトフィールド自身を投影した自伝的小説。 何年か前、朽木祥さんの翻訳した『バレエシューズ』が あまりにツボにはまり、しばらくストレトフィールドを 読みあさって・・・ 一方の朽木さんは、いまやYA以上を対象とした新作が出たら必ず読む作家さん。 さて、肝心のストレトフィールド...

ストレトフィールド自身を投影した自伝的小説。 何年か前、朽木祥さんの翻訳した『バレエシューズ』が あまりにツボにはまり、しばらくストレトフィールドを 読みあさって・・・ 一方の朽木さんは、いまやYA以上を対象とした新作が出たら必ず読む作家さん。 さて、肝心のストレトフィールドの少女時代は、すさまじい。「アン」の娘世代にあたるのだけれど、エキセントリック!ひゃ、こりゃ生きにくいよ、当時の感覚からいったらはぐれモノになるよ・・・と、読んでいて辛くなる。 牧師館の娘、ビクトリアは上から2番目、美人で才能豊かな姉と妹にはさまれ、弟も優秀! 2番目というのは何かと軽んじられがちなのに、子ども達の中でひとりだけ丈夫ときたものだから、ますます親の愛情は向けられない。そう感じるだけではなく、実際に母親の態度は冷たい。決してネグレクトされているわけではないけれど。 支えは牧師の父親と、従兄のディック・・・ 第一次世界大戦が始まる前の時代、子どもから大人への過度期を描く。決してハッピーエンドにならないところがストレトフィールドらしさかも。当時としては新鮮だったはず。 この機会に、まだ読んでいない邦訳を見つけたので、読んでみるつもり。 楽しみ!

Posted byブクログ