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えびす聖子 の商品レビュー

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11件のお客様レビュー

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2009/10/04

日本神話を題材にした冒險小説。 高橋克彦の作品のなかでは「鬼」系統の作品に位置付けられる。 「寫樂殺人事件」「北齋殺人事件」「廣重殺人事件」などの浮世繪シリーズでファンになつた私であるが、「總門谷」を讀んだ時のショックはいまだに忘れられない。 その後、「總門谷」系統の作品も數多...

日本神話を題材にした冒險小説。 高橋克彦の作品のなかでは「鬼」系統の作品に位置付けられる。 「寫樂殺人事件」「北齋殺人事件」「廣重殺人事件」などの浮世繪シリーズでファンになつた私であるが、「總門谷」を讀んだ時のショックはいまだに忘れられない。 その後、「總門谷」系統の作品も數多く出されて來たが、「總門谷」の二番煎じ的な印象は拭へない。 ところでこの「ゑびす聖子(みこ)」である。 この作品は冒頭でも觸れたが「鬼」系統、すなわち「總門谷」的な要素も持つてゐる。 しかし、注目したいのは、主人公が冒險をしていくうちに成長して行く、ビルドウングスロマンになつてゐることである。 讀者は、主人公の成長とともに自分自身も成長して行くかのやうな、快感を味はふことができる。 また、登場人物たちがみな魅力的で、いつもの高橋克彦ワールドを作りだしてゐる。 2003年8月22日讀了

Posted byブクログ