海外のビジネスマナー の商品レビュー
ジェトロ編集「海外のビジネスマナー」JETRO(2003) 日本企業もグローバル化が急激に進んでいますが、個人的には一部の大企業をのぞき対応できる人材が非常に少ないように感じています。あなたの会社に1人で海外に行き、ビジネスをまとめて来れる人がどれだけいるのでしょうか?これは...
ジェトロ編集「海外のビジネスマナー」JETRO(2003) 日本企業もグローバル化が急激に進んでいますが、個人的には一部の大企業をのぞき対応できる人材が非常に少ないように感じています。あなたの会社に1人で海外に行き、ビジネスをまとめて来れる人がどれだけいるのでしょうか?これは言葉だけの問題ではありません。相手の文化や社会背景も知らずに交渉相手のサインを見落としたり、不快感を与えてしまったりと、永い商談時間をかけてもそれが一瞬にして崩れ去ることがあります。それが海外のビジネスマナーです。日本での常識を世界の常識を思っているビジネスマンがどれだけ多いか、特に海外企業とのビジネスを長く続けている自分は個人的に強く感じています。 *韓国では宴会では「爆弾酒」の飲回しが好例です。ホスト側のトップがこれをつくりまず自分で立ち上がって一気に飲み干したらコップの底部を餅、からからを音を出して振るのがマナー。その後参加者全員に対して、ホストが順次作ってまわすのです。 *中国では書面契約が必須です。口約束だけではよしとしないこと。また書面と取り交わしても簡単な内容にとどめ、肝心なことは、当事者の友好的協議にゆだねて曖昧な表現にしてしまうのは絶対にさけるべきです。万が一紛争になって書面契約がない場合は裁判所は取り合ってくれないのは当然ですが、人脈に頼っても外国人が勝てる見込みはないためです。 *中国では、中国人は何でも完璧にするのではなく、重要な点をおさえればそれで良いと考える傾向があります。また、行動する際に簡単にできる方法を探すのが特徴です。中国人はひとつの仕事を進める上でいくつかの方法があるならば、すべてを試して試行錯誤するような行動はとりません。中国人は「日本人は無駄な作業をたくさんするのか理解できない」といい、日本人は「中国人はおおざっぱ」という声をよく聞きます。 *ベトナムでは、ベトナム人はおしゃべりです。ビジネスで訪問しても雑談が永遠と続き、なかなか本題に入れないということもめずらしくありません。しかし、話の腰を折ることは厳禁。たとえ先方が理屈の通らない話をしたとしても、途中で遮ることなく最後まで話を聞くのが良いでしょう。時間の制約から日本側が圧倒的に不利になりますが、対応として、トップ同士のお枠を決める会合を儀式的に行ってしまい、詳細は実務レベルでつめて行くという合意を最初に取り交わす方法が有効です。実務レベルの話はメールや、ファックス、必要に応じて面談などになります。 *エジプトでは彼らとのアポイントには十分余裕を持つ必要があります。時間の観念は非常にルーズです。現地ではアポイントを取る時も「明日いるけどいるか?」「ああ、いるので来てくれ」といった感じで難じに行くという会話はないのが普通です。 *オーストリアでは、ヨーロッパの中でも一般的にマナーに厳しい国です。特に気をつけたいのは「スープの音」と「握手の時のアイコンタクト」です。しっかりと相手の目を見て、にこっと笑うことを忘れないように。 *アメリカでは、会社よりプライベートの方がプライオリティが高いです。なんと言う会社に働いているかよりも、何を専門職業としているかが重要だと考えられています。学歴の意識は非常に強く、高学歴化が年々進み、競争と学歴格差が激しくなっているのが現状です。
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