ヨアキム(2) の商品レビュー
ついにおとさんは強制的に病院へ入院。ヨアキムは寂しいし不安だけど、ママの焦燥っぷりがさらにヨアキムにのしかかる。どうしたら元に戻れるのかと1日考え、座っていても授業なんて頭には入ってこない。おとさん退院してもやっぱり頑張らない。限界だから家を出ると。ううーん。ヨアキムの方が大人に...
ついにおとさんは強制的に病院へ入院。ヨアキムは寂しいし不安だけど、ママの焦燥っぷりがさらにヨアキムにのしかかる。どうしたら元に戻れるのかと1日考え、座っていても授業なんて頭には入ってこない。おとさん退院してもやっぱり頑張らない。限界だから家を出ると。ううーん。ヨアキムの方が大人になりつつある。ヨアキムの父はなんで「卒業できない」んだろう。皆嫌なんだ。嫌だけど素直な自分の気持ちに嘘ついて、自分を裏切って前に進んでるのに。逆にそっちの方が楽なんだ。いわゆる、「流される人間」の方がさ。色々刺さる本。
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パパは精神科に入院し、ママは自分の夢をかなえるために新しい道を歩む。 退院したパパの心は近づいたり閉ざされたり、ヨアキムはとてもじゃないが安心ができない。 パパとママは、それぞれの生き方や価値観に気づき、別々の生活を送り始める。 大きな喪失を前に、自分の意思を主張するヨアキム。たとえ主張が通らないと知っていても、目をそらさない。 ずいぶん強くなったヨアキム。おばちゃんうれしい。
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『夜の鳥』の続編。前半は前作よりどろどろしていて読んでいるだけで気分が滅入ったけど、後半から物事が前に進み初めてひと安心。
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パパはとうとう精神病院に入院した。ママは奨学金をもらって大学へ行くことを決めた。 パパが何かを怖がっていると、ヨアキムも怖くなってしまう。ママががっかりするときは、ヨアキムもがっかりしてしまう。 けれど明日にはきっと何もかも良くなる。きっと。童話みたいに──みんな幸せに暮らした...
パパはとうとう精神病院に入院した。ママは奨学金をもらって大学へ行くことを決めた。 パパが何かを怖がっていると、ヨアキムも怖くなってしまう。ママががっかりするときは、ヨアキムもがっかりしてしまう。 けれど明日にはきっと何もかも良くなる。きっと。童話みたいに──みんな幸せに暮らしたとさ──。 けれど、大人たちはみんな「そんなに単純じゃない」「いつも思い通りになるとは限らない」と言う。 ヨアキムは問い続ける。 ぼくたちはもう、3人にはもどれないの──? 北欧の厳しい自然と、どこか疎外感のある人間関係の中で、ヨアキムは成長し、同時に少しずつ何かが変わっていく。『夜の鳥』続編。 緊張感のある子供の世界の力関係がすごくリアルだと思います。逃げようがない分、大人のそれより辛いから尚更です。
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孤立したアパートや町に最後の悲しい結果から光がさした ヨアキムの前向きな発想はとっても素敵だと思いました
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父親が最低だ…今まで鬱で散々迷惑かけておきながら、治すために一人で引っ越した先で不倫した上に離婚。 母親の心情を考えると殴りたくなるなぁ。 ヨアキムの周りの大人を見ると「しっかりとした大人」ではなくて「我儘な人」「大人なのに」っていう言葉が出てきそうになる。 子供たちはいい流れになってきたようで良かった。 ヨアキムがローゲルに立ち向かったとき、「いけー!いいぞー!ヨアキム!」と嬉しかった。 こうしてみんな成長していくんだなぁ、この本読んでいると「大人になる」っていう言い方じゃなくて成長ていう言葉に置き換えたくなる。 後、マイブリット急に嫌な女の子になったけどどうしたの? 自我が芽生えたの?
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『夜の鳥』の続編。 装丁画は前作の対のように描かれています。 幸せな結末を望む人には納得がいかないかもしれませんが、個人的にはそこがリアルティがあって納得。 前作を読んでなくても読めますが、前作の昇華の役割を担っている気がするので読んだほうがよさそう。 ・まるで、大きな男の子...
『夜の鳥』の続編。 装丁画は前作の対のように描かれています。 幸せな結末を望む人には納得がいかないかもしれませんが、個人的にはそこがリアルティがあって納得。 前作を読んでなくても読めますが、前作の昇華の役割を担っている気がするので読んだほうがよさそう。 ・まるで、大きな男の子と一緒にいるようだった。 ・「いつも思い通りになるとは、限らないわ」 ・「おやすみ、ヨアキム。また会いましょ、晴れても、雨が降っても」 「うん、両足が折れたって、首がなくなったって」
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子供の頃、夜が怖かった。壁の染みや天井の模様が顔や何かに見えたり、塀の影から何かが出てくると真剣に思ってた。そんな子供の一時期を、ものすごく綺麗な表現で描いている。神経症で働けない意気地なしの父親、一家を支える疲れた母親、家族の不安定な状態に怯える子供。暗いけど、愛がある家族。
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ママは小さな声で言った 「パパのために、自分の夢をだめにしたくないの」。 病院に入院してもパパの病気はなかなか回復しない。泣いてばかりのパパ。泣くことを教えて、というママ。 ママの言葉がヨアキムの胸を刺した。 夜の鳥の下巻です。 ヨアキムは不安におびえ、傷つきながらも、誰...
ママは小さな声で言った 「パパのために、自分の夢をだめにしたくないの」。 病院に入院してもパパの病気はなかなか回復しない。泣いてばかりのパパ。泣くことを教えて、というママ。 ママの言葉がヨアキムの胸を刺した。 夜の鳥の下巻です。 ヨアキムは不安におびえ、傷つきながらも、誰もがつらい現状を背負っていることに気づきます。 そして言葉によって世界を広げていく。 トールモーの美しい文章で、繊細な空気をかんじてください! 一見救いようのない話ととれますが、静かに落ち着いて、おさまったのです。 悲しいけれど、気に入っている結末です。 夜の鳥もあわせて、トールモーの中ではよみやすい本です。興味もたれた方はぜひよんでみてください^0^
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やっぱり救いがなくて子どもって犠牲になるばかりだなあと思うんだけど、主人公のヨアキムが前作から今作の終わりまでで成長していって、それがちょっとだけ嬉しい。
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