神曲 天国篇(3) の商品レビュー
天国篇です。地球の周…
天国篇です。地球の周りをめぐる太陽天や木星天などの諸遊星天の上には、十二宮の存する恒星天と、万物を動かす力の根源である原動天があり、さらにその上には神の坐す至高天が存在します。ダンテはベアトリーチェに導かれて諸遊星天から恒星天、原動天と下から順に登っていきます。天国へ入ったダンテ...
天国篇です。地球の周りをめぐる太陽天や木星天などの諸遊星天の上には、十二宮の存する恒星天と、万物を動かす力の根源である原動天があり、さらにその上には神の坐す至高天が存在します。ダンテはベアトリーチェに導かれて諸遊星天から恒星天、原動天と下から順に登っていきます。天国へ入ったダンテは各々の階梯で様々な聖人と出会い、高邁な神学の議論が展開され、聖人たちの神学試問を経て、天国を上へ上へと登りつめます。至高天においてダンテは天上の純白の薔薇を見、この世を動かすものが神の愛であることを知ります。
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神曲の最終章。ダンテ…
神曲の最終章。ダンテが天国へ上り、神に接見するところまでが描かれている。苦難を乗り越え、ダンテが自らの罪を浄化するところが面白い。ミカエルなどの、有名な天使が登場するので、話には入り込みやすかった。
文庫OFF
太陽系をワープしながら、神のもとへ。 (西遊記は帰り道もあったが、)本作は筆者が流浪していたせいか?、天国の最深部に到着して終わり。
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※このレビューにはネタバレを含みます
[ 内容 ] <1> 詩人ダンテが、現身のまま、彼岸の旅を成就する物語『神曲』。 「地獄篇」は、1300年の聖木曜日(4月7日)に35歳のダンテが、罪を寓意する暗い森のなかに迷い込むところから始まる。 ラテンの大詩人ウェルギリウスに導かれて、およそ一昼夜、洗礼を受けていない者が罰せられる第一圏(辺獄)にはじまり、肉欲、異端、裏切りなど、さまざまな罪により罰せられる地獄の亡者たちのあいだを巡っていく。 <2> 煉獄山は、エルサレムと対蹠点の南半球の海上にある。 日曜日(4月10日)、愛の根元である金星が東の空を輝かせる頃、煉獄山絶壁の水際にたどり着いたウェルギリウスとダンテは、高慢の罪が浄められる第一冠から、邪淫の罪が浄められる第七冠までを登り詰めるが、最後の地上楽園でウェルギリウスの姿が消え、ベアトリーチェが現れる。 人間の理性を以てしては天国へ昇れないからである。 <3> 第一天から第十二天まで、ベアトリーチェが案内する天国の旅。 途中、先祖の霊カッチャグイーダから、地獄・煉獄・天国の三界での見聞を、大胆に書きあらわせと命じられたダンテは、天国の霊たちと語らいつつ、真理の光に対し徐々に啓発されてゆく。 やがて至高天に至ったダンテのために、ベアトリーチェに代わって聖ベルナルドがマリアへ祈りを捧げてくれる、見神の恵みを与えたもうようにと。 [ 目次 ] <1> <2> <3> [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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地獄編、煉獄編と進みエデンは煉獄だったりと、どのような構造で意味になっているか理解を進めた。 天国にも階層があることも知った。 神とか愛とかについてここまで言葉で練り上げているキリスト教文化に圧倒されます。 次は失楽園に進もうと思います。
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愛は世界をめぐり天を包む。 輝く信仰は光と告白を回る。 楽園の恵みは聖人を救う。 純粋な悦楽はとこしえに栄える。 そして神のヒエラルキイは孤高だ。
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ローマ人の誇りを築き上げたウェルギリウスを師匠と仰いだダンテ。 師匠を目指し、師匠に導かれたダンテの生涯をかけた闘いは、後世が高く評価する人間性の復興として、みごとに結実したのである。 ダンテはなぜ『神曲』をあらわしたのか? この疑問を追及する必然がある。 そしてその結論ともいう...
ローマ人の誇りを築き上げたウェルギリウスを師匠と仰いだダンテ。 師匠を目指し、師匠に導かれたダンテの生涯をかけた闘いは、後世が高く評価する人間性の復興として、みごとに結実したのである。 ダンテはなぜ『神曲』をあらわしたのか? この疑問を追及する必然がある。 そしてその結論ともいうべきダンテとしての思いは、最終章である「天国篇」に書かれているのは明白だ。したがって天国篇を読み込むことが... 【開催案内や作品のあらすじ等はこちら↓】 http://www.prosecute.jp/keikan/029.htm 【読後の感想や読書会当日の様子などはこちら↓】 http://prosecute.way-nifty.com/blog/2007/09/29_d905.html
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