近代アジアと台湾 の商品レビュー
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[ 内容 ] 日本の植民地下にありながら、戦後の台湾人の経済活動を彷彿とさせる、能動的な対外経済活動を展開させた「茶商」を通して近代台湾を考察する。 [ 目次 ] 第1章 アジアの中の台湾―茶業の勃興(台湾と「外」との関係;台湾茶業の成立 ほか) 第2章 近代台湾の対外経済関係―日本時代における包種茶業の発展(日本の台湾領有と茶業;包種茶と東南アジア ほか) 第3章 茶業を巡る官民の対応(統治者側の茶業関与;茶商の団結と業界再編 ほか) 第4章 包種茶輸出の拡大と茶商―一九三〇年代後半から四〇年代前半の茶貿易(生産者と総督府の協力体制;日中戦争の勃発 ほか) 第5章 台湾茶業の歴史的意義(茶業における官民の関係―「疎遠」から「緊密」へ;台湾人の国際貿易の経験) [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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産業経済史研究のお手本のような書。資料渉猟したなかで、それをしっかりと取捨選択している。スタンスも終始一貫しており、「台湾人包種茶商の活動」を通じて新たな台湾史像を浮かびあがらせることに成功している。ただ、清末期において「中国人商」 、「台湾人商」と区別するのは安易な気がする。便...
産業経済史研究のお手本のような書。資料渉猟したなかで、それをしっかりと取捨選択している。スタンスも終始一貫しており、「台湾人包種茶商の活動」を通じて新たな台湾史像を浮かびあがらせることに成功している。ただ、清末期において「中国人商」 、「台湾人商」と区別するのは安易な気がする。便宜上そうしたのであり、そうしたほうが都合がいいのはわかるが・・・。台湾史研究をやっていると、妙に「台湾人」を意識してしまう。果たして、当時「台湾人」はいたのであろうか・・・。
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