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さまよえる脳髄 の商品レビュー

3.2

24件のお客様レビュー

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脳に障害を負った三人…

脳に障害を負った三人の男と女性精神科医を描くサイコサスペンス。やはり著者は80年代の作品が一番いい。

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「脳男」とちがって科…

「脳男」とちがって科学的に「脳」の神秘さを題材にしており、上質のサイコサスペンスになっていました。心理学のスパイスも効いておりタメになりました。

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精神科医・南川藍子の…

精神科医・南川藍子の前にあらわれた三人の男たちは、それぞれが脳に「傷」を持っていた。南川の周りで女性が、連続して殺されていきます。最後のおちも好きです。

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ミステリーなんだけど…

ミステリーなんだけどあまり強烈などんでん返しはなかったな~表紙のデザインは気に入っているんですが

文庫OFF

2021/01/13

今でこそ出尽くしている感のあるサイコ・サスペンスだが、初稿が二十年以上前という今作の刊行年を鑑みると、この時代に脳科学や心理学をここまで大胆に盛り込んだ作品も恐らく前例がなかったのだろうが、理論が先行し過ぎていて何とも理屈っぽい。真相への伏線であるとはいえ、主要登場人物の男性陣三...

今でこそ出尽くしている感のあるサイコ・サスペンスだが、初稿が二十年以上前という今作の刊行年を鑑みると、この時代に脳科学や心理学をここまで大胆に盛り込んだ作品も恐らく前例がなかったのだろうが、理論が先行し過ぎていて何とも理屈っぽい。真相への伏線であるとはいえ、主要登場人物の男性陣三名のキャラクター像が終始あやふやで、尚且つ作中における互いの関連性も低いので、強い消化不良感が残る作品。しかし、いくら年代を考慮したとしても、作中の女性観が偏り過ぎていて、現代のフェミニストが本書を読んだら卒倒してしまうのでは…?

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2019/12/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

医療ミステリーとしては理由付けが希薄。 複数の事件が独立しており、顛末も複線的なものはなく、残念。

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2018/06/12

精神科医・南川藍子の前にあらわれた三人の男たちは、それぞれが脳に「傷」を持っていた。試合中、突然マスコットガールに襲いかかり、殺人未遂で起訴されたプロ野球選手。制服姿の女性ばかりを次々に惨殺していく連続殺人犯。そして、事件捜査時の負傷がもとで、大脳に障害を負った刑事。やがて、藍子...

精神科医・南川藍子の前にあらわれた三人の男たちは、それぞれが脳に「傷」を持っていた。試合中、突然マスコットガールに襲いかかり、殺人未遂で起訴されたプロ野球選手。制服姿の女性ばかりを次々に惨殺していく連続殺人犯。そして、事件捜査時の負傷がもとで、大脳に障害を負った刑事。やがて、藍子のもとに黒い影が迫り始めるー。

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2018/05/18

伊坂幸太郎さんのエッセイから知り、脳科学に興味があったので読んでみた。 最終局面では「おい!海藤!」という言葉を何回行ったことか。笑 性的描写が、多く女性が読むと「ん?」と思ってしまう描写も多いが、スリリングで次の展開が気になり一気に読み進めてしまう一冊

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2017/12/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

評価は2. 内容(BOOKデーターベース) 精神科医・南川藍子の前にあらわれた三人の男たちは、それぞれが脳に「傷」を持っていた。試合中、突然マスコットガールに襲いかかり、殺人未遂で起訴されたプロ野球選手。制服姿の女性ばかりを次々に惨殺していく連続殺人犯。そして、事件捜査時の負傷がもとで、大脳に障害を負った刑事。やがて、藍子のもとに黒い影が迫り始める―。人間の脳にひそむ闇を大胆に抉り出す、傑作長編ミステリ。

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2017/11/07

人格を作り上げるのは心なのか、脳なのか。 精神科医である主人公南川藍子は、もちろん心因性の異常を治療する医師だが、腕利きの脳外科医・丸岡庸三は、脳の損傷による外傷性の人格異常を提示する。 治療、実験によって露わにされる隠されていた人格。 今はもっと多くの事柄が解明されていると思...

人格を作り上げるのは心なのか、脳なのか。 精神科医である主人公南川藍子は、もちろん心因性の異常を治療する医師だが、腕利きの脳外科医・丸岡庸三は、脳の損傷による外傷性の人格異常を提示する。 治療、実験によって露わにされる隠されていた人格。 今はもっと多くの事柄が解明されていると思うけれど、それでも脳の機能は謎が多い。 過去の衝撃的な出来事が、人格をゆがめていく。 それは心の傷だろうと、体の傷だろうと。 藍子と丸岡のやり取りが、学術的ではあるけれど、読みやすい文章で分かりやすく書いているので、面白かったな。 けれど、もう少しキャラクターを整理して、というか、整頓してくれるとスムーズな展開になったと思う。 連続殺人犯や、刑事の海藤のキャラクターに少しぶれがあるように感じられた。 不要な描写をなくして、目的への動機づけをシンプルにすればもっと読みやすいのに。 とはいえ、ミステリー要素はもちろん、藍子のまわりに漂う不穏な空気がサスペンスフルでもある。 いったい彼女に味方はいるのか? 結末も、幕が下りたと見せかけておいての、最後の三行。 ああ、これはホラー小説でもあったのか。

Posted byブクログ