涙(下) の商品レビュー

乃南アサ(著者)

2009/11/02

【川崎、熱海、焼津、田川…わずかな手がかりをもとに、萄子は必死に婚約者の跡を追った。やがて捜査から、ある男が重要人物として浮上するが、勝が逃亡する理由は不明のまま。勝への思いが消え入りそうな萄子だったが、当時米領の沖縄・宮古島に彼がいる可能性を大阪で知る。島でわかった慟哭の真実とは?】

萄子、奥田、韮山、そしてこの事件に関わった人全ての気持ちを考えると
とにかく切なかった。
萄子の直向さには心を打たれる一方、
どうしてそこまで・・・という気持ちもありましたが、
そこは当人しか分からない部分。
萄子の純粋さが萄子自身を苦しめたんでしょうね。
そしてどうしてやる事もできない家族の気持も痛いほど伝わってきました。
奥田の行動には腹が立った一方、
理由が判明した事で後ろめたさや萄子を守ろうとした気持ちは理解できたけど・・・
でも納得できない。なんだかスッキリしませんでした。
萄子(というか萄子の家)がお金持ちすぎて全国を自由に動き回れる事には
ちょっとひっかかるものがありましたが、
萄子が何もできないただのお嬢様から逞しく成長していく姿は微笑ましくもあったな。

2009/10/07

続き。
なんだかもやーっとしました。
ミステリーは面白いんだけど後半で「彼」の評価
ががたっと。むむむ。

2009/11/06

◆あらすじ◆
川崎、熱海、焼津、田川……わずかな手がかりをもとに、萄子は必死に婚約者の跡を追った。
やがて捜査から、ある男が重要人物として浮上するが、勝るが逃亡する理由は不明のまま。
勝への思いが消え入りそうな萄子だったが、当時米領の沖縄・宮古島に彼がいる可能性を大阪で知る。
島でわかった慟哭の真実とは？
'60年代の出来事・風俗をちりばめ、男女の一途な愛を描いた傑作ミステリー！

2009/10/04

容疑者とされる婚約者を追って、
関東から関西、九州、沖縄へと追っていく主人公。
その結末は悲しいものであるが。。。

フィクションな感覚が大きい作品です。

2009/10/07

日本各地が出てきて
旅好きとしては、予想を裏切る面白さ。

ちょうど行ったばかりの
大阪の西成、飛田新地が出てきて
タイムリーで
情景を思い浮かべられることができて
尚更面白かった。

2009/10/07

ストーリーと平行して書かれてる時代背景が私の知らないこともあって昭和の時代を懐古。
おすぎさんのように題名のように”涙”はしなかったけどたしかに宮古島にお章は圧巻。

2009/10/07

世間知らずの主人公の婚約者が殺人現場から突然失踪する。 主人公はその婚約者を必死で探します。刑事の正義感が生んだ悲しい衝撃の結末。

2009/10/04

萄子が婚約者を探し回っていろんな所へ行きますが、自分も旅をしている気持ちになる。面白くて一気に読みました。

2009/10/04

上下巻、一日であっとゆう間に読みきってしまった。とにかく面白い！恋愛物・推理物だけに終わらず昭和の時代背景を主人公の歩みと共に描いているのも魅力の小説。

2009/10/04

すれ違いっぷりがまるで連続Tv小説のよう。ようやく出会えた二人の、最後の別れのシーンがとても印象的だった。乃南さん本の中でもかなり好きな作品。