子どもは判ってくれない の商品レビュー
COMMENT SE COMPORTER EN ADULTE - http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167679910
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※このレビューにはネタバレを含みます
なんだか若い世代を喰ったようなタイトルだが、実はそうじゃない。若者に届きもしない文言をぐだぐだ巻きつづけているオトナたちの意味不明な態度を、かみくだいて若者たちに教えてあげましょう、という試みらしい。 この人の文章はクリアかつ、目線が下りているので、読むのが楽。楽なんだけど考えさせられて深い。まあ、数冊、同じことをくりかえしている感は否めないが。 第四章大人の常識の政治的な話はやや複雑で理解しにくいが、おおむね、読みやすい。ただたまに経験あるおじさんの若者突つき(いびりというほどではない)が鼻につく部分はあるが。
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内田先生のほどよくクールな切り口にいちいち納得。なんども読み返したくなくこの手の本は文庫でもいいから買って蔵書すべきだなあ。印税が著者に対する読者からのささやかなお返しだとしたら、内田先生の本を只読みするのは気が引ける。
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「教養」に関する項をよんでゾクゾクし、「本が読む」という項を読んで、うっかり泣きそうになった。内田樹の本を読んで泣く人いるんだろうか。、ま、感動したんです。自分の頭の中で、もやもやとしていたものが、輪郭をもって現れてくれた。そんな感じ。とくに、私が常々「本のしりとり」と呼んでいる...
「教養」に関する項をよんでゾクゾクし、「本が読む」という項を読んで、うっかり泣きそうになった。内田樹の本を読んで泣く人いるんだろうか。、ま、感動したんです。自分の頭の中で、もやもやとしていたものが、輪郭をもって現れてくれた。そんな感じ。とくに、私が常々「本のしりとり」と呼んでいる現象が「本が読む」という項で解説されていて、ああ、私は幸せな人間なんだなあ、「本に呼び寄せられて」いるんだなあ、とうれしくなった次第。その他、日本に関する項も興味深く読んだ。この本は2003年発行ですが、今の領土問題にも通じるような論考があり、最近内田氏はどう発言しているのか、確認しなくては、と思っているところ。
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言葉が少ないと~ からのリファレンス。 ルース・ベネディクトが日本人でなく、ファーブルは昆虫でないように、自分も大人ではないが、大人のことはよく知っている。 そして通常、教育という回路を通じて行われる、この大人文化の伝播を、それ以外の方法で行ってみたいとしてエッセーが展開される...
言葉が少ないと~ からのリファレンス。 ルース・ベネディクトが日本人でなく、ファーブルは昆虫でないように、自分も大人ではないが、大人のことはよく知っている。 そして通常、教育という回路を通じて行われる、この大人文化の伝播を、それ以外の方法で行ってみたいとしてエッセーが展開される。 恐ろしいほど、思考パターンが似ていて、それがドンドン言葉になっていく初めてな印象の一冊。なんだか読み終わって、このままじゃ俺がいる意味ないじゃん、もっと勉強しなきゃ・・・と素直に思う。 さりげなく触れる、正義というものが画一的であることの不自然さ、解の無い質問を投げることで相手を縛り付けることの不公正さ、そんな、いつの間にか「馴らしてしまう」大人の気持ち悪い呪縛を、明確に指摘している点が特に痛快でした。
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正しさを証明するために、戦争が起こることを無意識に切望しているという話から。 人間はそういうもんなんだよね、だからクールにいこうぜという論を説くウチダは、熱く怒る知識者を求めている、ということでよろしいですかね? 本質的なパラドクス。なるほど。 自分のそれとは反対の存在で、私(...
正しさを証明するために、戦争が起こることを無意識に切望しているという話から。 人間はそういうもんなんだよね、だからクールにいこうぜという論を説くウチダは、熱く怒る知識者を求めている、ということでよろしいですかね? 本質的なパラドクス。なるほど。 自分のそれとは反対の存在で、私(たち)は自分の存在を最もはっきり証明できる。 (※2010年手帳より)
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インターネット上で発表されたエッセイを集めたもの。いろいろな社会事象に関しての大人の思考と行動のリサーチレポートがしるされている。面白いが意見の合わないところもあるかも
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チャプターによって、心から共感出来るものと異論を抱くものとの差が激しかった。しかし、本書の主旨は「大人達はこういう考えをしてるんだぞ」と、「大人」な考え方、作法、教養を筆者が代表して世の子ども達に教える事。私が異論を抱く部分は私が子どもな部分なのかも知れない。「バッサリ斬る」型表...
チャプターによって、心から共感出来るものと異論を抱くものとの差が激しかった。しかし、本書の主旨は「大人達はこういう考えをしてるんだぞ」と、「大人」な考え方、作法、教養を筆者が代表して世の子ども達に教える事。私が異論を抱く部分は私が子どもな部分なのかも知れない。「バッサリ斬る」型表現で、極論的記述も散見されるが、読み応えはかなりある。「本が読む」「後悔、後に立たず」「理論的な人と理窟っぽい人」「情報感度って?」「有事法制を考える」の章が私は特に気に入って、「情報感度って?」は何度も、他4章も2、3度読み返した。
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「大人」とは、こういう風に考え、行動するものなんですよ。という、子ども…、いや、若者向けの解説書というか、レポートという意図で書かれた本です。 多分、この本も書評で読んで、気になったので「たいへんに長いまえがき(P21もあります)」を本屋で立ち読みして(笑)、思わず買ってしま...
「大人」とは、こういう風に考え、行動するものなんですよ。という、子ども…、いや、若者向けの解説書というか、レポートという意図で書かれた本です。 多分、この本も書評で読んで、気になったので「たいへんに長いまえがき(P21もあります)」を本屋で立ち読みして(笑)、思わず買ってしまいました。 もし、手に取る機会があれば、とりあえず「たいへんに長いまえがき」を読んでみて下さい。
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