村上春樹全作品 1990~2000(6) の商品レビュー
村上春樹全作品 1990~2000 第6巻 アンダーグラウンド (和書)2008年12月24日 01:05 2003 講談社 村上 春樹 地下鉄サリン事件の証言集です。 自己批判とアンダーグラウンド(人間批判)というところがこの作品の証言集の伏線があるように感じ、文学として機...
村上春樹全作品 1990~2000 第6巻 アンダーグラウンド (和書)2008年12月24日 01:05 2003 講談社 村上 春樹 地下鉄サリン事件の証言集です。 自己批判とアンダーグラウンド(人間批判)というところがこの作品の証言集の伏線があるように感じ、文学として機能しているように感じました。 批判と救済をどう結びつけることができるのか?いや、本来結びつけることができるのか?本質的に違うものなのか?その辺りの思想へも結びついて行くように感じました。 そう言う意味で興味深いところもありました。 ただインタビューという行為の性質上、少し安易な印象を得ることもありました。数十年前の戦争がその敗戦で世界が変わったわけではないのだと強く思いました。この国は直接戦争はしていないけどアメリカという国の国策国家として、一種の属国として戦争を絶えず継続していてる現実はある意味、無意識の行為のように思われるのです。
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インタビュー形式で、被害者の方の肉声が伝わりました。決して忘れてはいけない事件。被害者の方々のご冥福をお祈りします。
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人間がきちんと見えてくるインタビュー。 企画はよい。面白いし、読んでいてコトの重さがよくわかった。 でもなぁ。 良くも悪くも春樹。
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戦争であれ、事故であれ、それを生き抜いた人々の生の言葉の前には、それを体験しないどんな言葉もうつろに響く。 ただなぜそれが起こったのか。それを自身にも問わねばならない。
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今まで読んだ彼の作品の中では一番面白かったと思った。素直にそれぞれ個人に感情移入してしまった。 そこがジャーナリストならぬ小説家としての彼のノンフィクション(と言い切りにくいが)作品に面白みを加えてた。 とても客観的に個人のストーリーを語っている。作者自体は怒ったり、嘆いたり、、...
今まで読んだ彼の作品の中では一番面白かったと思った。素直にそれぞれ個人に感情移入してしまった。 そこがジャーナリストならぬ小説家としての彼のノンフィクション(と言い切りにくいが)作品に面白みを加えてた。 とても客観的に個人のストーリーを語っている。作者自体は怒ったり、嘆いたり、、、していると思うのだが、 本編には彼の存在は上手く消され、個人の人生が上手くクローズアップされていたなあ。 アンダーグラウンドはいつどこでどういう形で普段の私たちを襲ってくるのかわからないけれど、 決して、人為的に天災的な意図の無い災いが起こって欲しくは無い。けれど、人数の規模はどうあれ理不尽な事が 積み重なっている事実は今現在も起こっているわけで、無力な私は指をくわえて、メディアからそれを教えられるだけ なのだ。
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