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長崎ぶらぶら節 の商品レビュー

4.3

25件のお客様レビュー

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映画も面白いし、小説…

映画も面白いし、小説も面白いです。映画と違い自分のペースで読めるところがいいです。

文庫OFF

上手いです、なかにし…

上手いです、なかにし先生。誰もが感動してしまいます、この作品には。もちろん取材力にも驚かされました。

文庫OFF

直木賞受賞・映画化さ…

直木賞受賞・映画化された作品。主人公である舞妓の恋の相手は既婚の遊び人。彼と共にあちこちを歩きながら長崎の歌を集めるうちに彼への想いはつのる一方。主人公の純粋な恋愛に心が温まりました。

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明治・大正・昭和を生…

明治・大正・昭和を生き抜いた長崎丸山の名妓愛八の生涯を描いた物語。芸を極めながらも愛する学者古賀と運命的な歌探しの旅へと・・・そして長崎ぶらぶら節との出会い。我が子というより自分の生まれ変わりのような娘お雪への献身的な思いにも心が打たれます。それにしても作者の史実の取材力には感心...

明治・大正・昭和を生き抜いた長崎丸山の名妓愛八の生涯を描いた物語。芸を極めながらも愛する学者古賀と運命的な歌探しの旅へと・・・そして長崎ぶらぶら節との出会い。我が子というより自分の生まれ変わりのような娘お雪への献身的な思いにも心が打たれます。それにしても作者の史実の取材力には感心させられますね?

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芸者愛八の一途な想い…

芸者愛八の一途な想いに感動しました。描写がとても綺麗です。

文庫OFF

2023/12/23

122回の直木賞。東野さんの「白夜行」をかなり引き離しての受賞作だったようです。 なかにし礼さんといえば、ヒット作連発の作詞家。北酒場、時には娼婦のように、もろもろ。 TOKIOのJRの歌もそうだっかな。 民謡「長崎ぶらぶら節」を世の中に広めることになった女性の一代。昭和初期、...

122回の直木賞。東野さんの「白夜行」をかなり引き離しての受賞作だったようです。 なかにし礼さんといえば、ヒット作連発の作詞家。北酒場、時には娼婦のように、もろもろ。 TOKIOのJRの歌もそうだっかな。 民謡「長崎ぶらぶら節」を世の中に広めることになった女性の一代。昭和初期、レコード化され、長崎を代表する民謡となった。 この民謡が全国区となっていく様子に衝撃を受けたなかにしさんが、人気芸者と長崎の史学者の純愛に重ねながら、じっくりと書かれています。 芸者愛八は、10歳で長崎丸山に奉公をはじめた苦労人。見栄えが良くない自分は、芸を磨くと、三味線と歌ときっぷの良さで売れっ子であり続けた。 自分も貧しいが、人の為の苦労は買ってでる。 そんな彼女が、初めて好きになった史学者と共に、集めた長崎の歌の中、このぶらぶら節がビクターに請われてレコードとなる。 与え続けたような女性の生涯でした。 パライソから来たようなという表現だったと思うけど、パライソにきっと戻ったね。

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2023/03/18

昔タイトルに惹かれて中古で買って、部屋に積んでた本。ふと目に留まったので読み始めた。 舞台は第一次大戦後の長崎。器量は良くないが芸の腕前と心意気が抜群の女主人公愛八を中心に物語が進む。 作品中の場面場面で、愛八が、古賀十二郎が、キリシタンの人々が、軍人が、自分の想いを歌に乗せ...

昔タイトルに惹かれて中古で買って、部屋に積んでた本。ふと目に留まったので読み始めた。 舞台は第一次大戦後の長崎。器量は良くないが芸の腕前と心意気が抜群の女主人公愛八を中心に物語が進む。 作品中の場面場面で、愛八が、古賀十二郎が、キリシタンの人々が、軍人が、自分の想いを歌に乗せて歌う。現代ではあまり見られなくなった文化だが、きっとただ言葉にするよりも何か神秘的なものがあるんじゃないかと思う。不勉強で恥ずかしいが、作者のなかにし礼氏が著名な作詞家であることをあとがきで知り、この素敵な言葉遣いもさもありなんと納得した。 自分の人生を自分のためにまっすぐに使っている愛八が素敵だった。また愛八の周りの人々とのウェットな関係になにか懐かしさというか憧れを感じた。愛八と古賀の関係、大人の恋愛って感じで沁みた・・・ なんどもホロリとくるいい小説でした。 作中のコテコテの長崎弁もあいまって、異世界へのトリップ感を非常に味わえます。異世界でホッとしたい方にお勧めです。 「おうちの歌は位が高かった。欲も得もスパッと捨てきったような潔さがあった。生きながらすでに死んでいるような軽やかさだ。それでいて投げやりでなく、冷たくなく、血の通った温かさと真面目さ。それに洒落っ気があった。品とはそういうもんたい。」

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2022/07/26

愛八さんの生き様に感動して、読み終わったら泣けてきた。 古賀先生は本当は愛八さんのことをどう考えていたのだろう。女好きと言われていた古賀先生が愛八さんには手をつけなかったのは、大事に想っていたからだと思いたい。 後輩の芸妓さんやお雪チを大事に想い続ける優しさ、強さ。花月の富美江へ...

愛八さんの生き様に感動して、読み終わったら泣けてきた。 古賀先生は本当は愛八さんのことをどう考えていたのだろう。女好きと言われていた古賀先生が愛八さんには手をつけなかったのは、大事に想っていたからだと思いたい。 後輩の芸妓さんやお雪チを大事に想い続ける優しさ、強さ。花月の富美江への義理堅さ。それがたまに仇となって自分自身を追い詰めてしまうのだけど、愛八さんの生き方はどっしりとして、憧れもする。 長崎は好きで何回も行ったけど、愛八さんの事は知らなかったから…改めて行きたくなった。 読んで良かった。

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2021/08/13

人と、人の営みの、生と死。その移り変わりを考えさせられる作品でした。 「この先会うことがあろうとなかろうと、もうなにも起きないしなにも始まらない。人生がいよいよ終わりに向かって走り出したような虚脱感に愛八はつつまれた。」 物語では、長崎ぶらぶら節を契機に、愛八の人生の最後の灯...

人と、人の営みの、生と死。その移り変わりを考えさせられる作品でした。 「この先会うことがあろうとなかろうと、もうなにも起きないしなにも始まらない。人生がいよいよ終わりに向かって走り出したような虚脱感に愛八はつつまれた。」 物語では、長崎ぶらぶら節を契機に、愛八の人生の最後の灯が燃えることになるのだが、この文章は自分の心に響いた。 「自分の人生、この先もう何も起きないし、何も始まらない」と悟ることの、絶望感を想像して恐ろしくなった。 そういう意味で、自分はまだ若く、先があり、希望に満ちている、そのことの有り難さを感じた。もちろん、いつ何時、未来がどうなるかは分からないけれども。

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2021/01/05

長崎ぶらぶら節 著作者:なかにし礼 発行者:新潮社 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 日本作者大賞など受賞歴多数、クラシック界にも活動の場を広げオペラ「カルメン」「静と義経」オラトリオ「ヤマトタケル」世界劇「...

長崎ぶらぶら節 著作者:なかにし礼 発行者:新潮社 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 日本作者大賞など受賞歴多数、クラシック界にも活動の場を広げオペラ「カルメン」「静と義経」オラトリオ「ヤマトタケル」世界劇「眠り王」「源氏物語」などの作品がある。

Posted byブクログ