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自殺へ向かう世界 の商品レビュー

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2009/10/04

テクノロジーと事故と速度のフランス人思想家・ポール・ヴィリリオが、 「技術の進歩、とりわけ電子情報技術が可能にした リアルタイムのコミュニケーションが 人間の知覚・社会に及ぼす影響」を分析した哲学書。 著者の主張は 「速度の歴史」はますます加速している。 それは、も...

テクノロジーと事故と速度のフランス人思想家・ポール・ヴィリリオが、 「技術の進歩、とりわけ電子情報技術が可能にした リアルタイムのコミュニケーションが 人間の知覚・社会に及ぼす影響」を分析した哲学書。 著者の主張は 「速度の歴史」はますます加速している。 それは、もはや《ユートピア(場ならざる場)》ではなく 人間的時間を欠いた《ユークロニア(時ならざる時)》に向かって 更に速度を上げながら突進している。(本文より引用) ということらしい。 彼の言う「速度」とは 「世界の老化」のことであり、 ニヒリズムの支配下に置かれた「世界」は収縮し 時間という次元は、人類にとってもはや無効になってしまったとのこと。 ・・・わかるようなわからんような・・・。 とにかくこの本、オバカな私には超難解すぎる。 僅か150ページの本書を読むのに 1ヶ月以上費やしてしまった。 それでも私は、理解出来たとは言えないだろう。 他にも 「ジャーナリズムはメッセージを伝える媒体ではなく  ジャーナリズムそのものが事件となってしまった」というくだりや 過去の絵画にX線を利用した修復などの 「芸術とテクノサイエンスの融合/混同」のくだりなど 大変興味深いのだが ・・・わかるようなわからんような・・・。 誰か私にわかるように説明して・・・(−−;) 難しすぎる。私には。

Posted byブクログ

2009/10/04

情報化は自殺だ、シュミラクル化は自殺だ、メディア化は自殺だ、移動の高速化は自殺だ。なんつうの、全否定。現在進行する高度産業社会のありとあらゆる側面を取り上げては次々と「終了」の刻印を押して行く様は、なんだかむしろ小気味いい。で、どうしろっての、というのがあるんだが、面白いのは確か...

情報化は自殺だ、シュミラクル化は自殺だ、メディア化は自殺だ、移動の高速化は自殺だ。なんつうの、全否定。現在進行する高度産業社会のありとあらゆる側面を取り上げては次々と「終了」の刻印を押して行く様は、なんだかむしろ小気味いい。で、どうしろっての、というのがあるんだが、面白いのは確か。この本自体が情報の(乱暴なまでに)効率よい整理とまとめと切り捨てによって出来ていて、ポスト工業社会に相応しいスピーディーさがウリなのが笑える。情報化爆弾も買っちゃった。まだ読んでないけど。

Posted byブクログ