熱帯植物 天国と地獄 の商品レビュー
清水秀男氏は、熱川バナナワニ園に勤務している学芸員である。 東京農業大学を卒業し、メキシコで仕事をして、その後入園。 今回は、3つの植物について、新しいことを知ることができた。 ①黄色いアサガオ ②ジャンピングビーン ③プロテアの栽培 ●黄色いアサガオ; Ipomoea L...
清水秀男氏は、熱川バナナワニ園に勤務している学芸員である。 東京農業大学を卒業し、メキシコで仕事をして、その後入園。 今回は、3つの植物について、新しいことを知ることができた。 ①黄色いアサガオ ②ジャンピングビーン ③プロテアの栽培 ●黄色いアサガオ; Ipomoea Lindenii (イポメアリンデニー)ヒルガオ科 メキシコ原産 花期は遅い。(10月から11月) 種子はとりにくく。挿し木もむつかしい。 Ipomoea obscula(イポメア オブスクラ)淡いクリーム色 アフリカ産 江戸時代の文献にはかなり黄色いアサガオの記録があるが、 現在はっきり黄色とよべる系統はない。 吹掛絞の地色は淡い黄色であることが多いが これはCHI遺伝子が欠損しておりカルコンが蓄積するためだと言われている。 これに吹掛絞を抑圧するような変異が入ると無地の淡い黄色のアサガオとなる。 またハワイなどに自生しているIpomoea属の種にオレンジがかった黄色のものがある。 黒いアサガオも育種家の目標であったが 現在ではかなり黒いアサガオができている。 pr + insense + 暗色系遺伝子 + Xといったところだろうか。 ●ジャンピングビーン;セバスチアニア バボニアナ Sebastiania voniana 学生の頃、アメリカで見つけたというジャンピングビーンを見せてもらったことがある。 机の上で、跳ね回る様は、なぜなんだ。 と思った・・・その疑問が解けないままにあったが、 蛾の幼虫が、種子にはいっているというタネアカシ。 なんて、シンプルなんだ・・と思ってしまう。 蛾の名前; カルボカプサ サルティタン Carpocapsa saltitans トルトリシダエ科 Tortricidae ・・・クリミガ によくにた ハマキムシ。 メキシコ ソノーラ のアラモス ヘルナンデ社 メキシコでは、Frijoles brincadores フリホレス ブリンカドーレス ●プロテア 「カリウム過剰がよくない。」という指摘は、 なにかうなずけるモノがあった。 熱帯の植物は、やはりおもしろい。
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