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午後のブリッジ の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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五冊に分けられたショ…

五冊に分けられたショートショート全集の最終巻

文庫OFF

2019/10/15

2019年10月14日鑑賞。小松左京によるショートショート集。図書館のリサイクル文庫を回収して読了。収録作の発表年が71年ってそれ俺が生まれる前やん!!さすがに文体や描写されるテクノロジーは古いが、作家の観察眼や知識、問題意識などは古くなっておらず「ちょっとクラシック感のあるSF...

2019年10月14日鑑賞。小松左京によるショートショート集。図書館のリサイクル文庫を回収して読了。収録作の発表年が71年ってそれ俺が生まれる前やん!!さすがに文体や描写されるテクノロジーは古いが、作家の観察眼や知識、問題意識などは古くなっておらず「ちょっとクラシック感のあるSF」として楽しく読めた。とはいえ表題作の「午後のブリッジ」が、無邪気で明るくそれだけに足元が見えないほどブラックで最高だが他の作品はこれに及んでいないなあ…という感想を持った。日常のなんでもないことに目を留めて、とにかくネタを具現化して書いて書きまくることが作家として生きていくには大事、ということかな。

Posted byブクログ

2018/10/23

以下、ネタばれ注意。 ================================================================= ==============================================================...

以下、ネタばれ注意。 ================================================================= ================================================================= ================================================================= ================================================================= ================================================================= -午後のブリッジ○ 冷凍睡眠した人間を天然物の肉だと言って食べる未来人。 -クロスカウンター 「ノッ・アナ安保」が笑える。 -都市を出る◎ ビルでギッシリの山と、エレベーターで行く海。藤子・Fの『みきおとミキオ』(1974年)に似た描写があるが、この作品(1970年)の影響だろうか。 -いたずら○ コンピューターとは完璧だが真面目で融通が利かないもの。それを全人類総出で騙しにかかったら……。2011年の現代ではかなり身近な感覚を1970年に描いているのが本当に凄い。 -幽霊○ 蚊と蛍の幽霊。小粒だがピリッと。 -「ばあや」を探せ◎ 科学は人間味を失わせてしまう……そんな意見に厳然とノーを突きつける作品。機械も愛情をもって使えば、愛情を持った味を作ってくれるのだ。そんな精神を「怒りを喉元で堪えて合理的にトラブルに対処し、やさしく妻に説明する夫」が体現してくれている。

Posted byブクログ