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もしも私が、そこにいるならば の商品レビュー

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37件のお客様レビュー

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とても読みやすいです

とても大切なひとがいること、そのひとが隣に座っていること、向かい合ってご飯を食べていること。時間にしたらほんの一瞬に、一生に匹敵する想いは生まれるのかもしれません。静かな想いに満ちた中篇集。

yoko

2021/03/14

『世界の中心で、愛を叫ぶ』で有名な片山恭一の中篇集。 「もしもわたしがそこにいるならば」:母と娘が二人でダイビングを楽しんでいたが、母親が事故で植物状態になってしまう。 そんな母を見舞いに来た、一人の見知らぬ男。 その男の素性を知りたくなった娘は、男に会いに行く。 最初は邪険に...

『世界の中心で、愛を叫ぶ』で有名な片山恭一の中篇集。 「もしもわたしがそこにいるならば」:母と娘が二人でダイビングを楽しんでいたが、母親が事故で植物状態になってしまう。 そんな母を見舞いに来た、一人の見知らぬ男。 その男の素性を知りたくなった娘は、男に会いに行く。 最初は邪険に扱われていたが、徐々に「私の知らない母」の事を話す男。 最後に男から、ある事を託される。。。 悪くない話だと思うのだが、如何せん中篇だと短すぎるような気がする。 あっさりと終わってしまう。★★★ 「鳥は死を名づけない」:予備校講師の主人公は、感染経路不明の肝炎に罹って入院していた。 恋人ともあっさり別れ、入院を煩わしく思っていたが、ふとした事から同室の男と意気投合する。 その男と親しくなるにつれ、彼の悲恋の話を聞く事になる。 そして彼はある日、あっさりと亡くなってしまうのだが。。。 淡々とした印象。鮫島さんの存在意義もよくわからない。大人の作品なのだろうか。★★ 「九月の海で泳ぐには」:中学校教師の周作は、同僚の刈谷とロッククライミングを楽しんでいた。 周作には異常分娩により将来が不安な次男がおり、それを気に病む妻がいた。 そういった悩みから逃げ出すように、彼はクライミングに没頭する。 そんなある日、過去の問題児・吉田と再会する。「ヤクザになる」と言い張っていた彼が 真っ当に生きているのを見て、感慨に耽る周作。しかし吉田はその後、帰らぬ人となってしまった。 様々な思いを胸に、周作は一人でロッククライミングに挑戦する。 しかしそこで手が滑ってしまい。。。 一人の男が家族と向き合う為に紆余曲折する物語、という感じだろうか。 思い返せば良い話だと思うのだが、どうにも表現が回りくどい感じがした。★★ 久々にストレートな、謎もヒネリもない小説を読んだからだろうか。 非常に肩透かしを食らってしまった感じがする。 大きな感動もないし驚きもない。そして残念ながら深く考えさせられるような話とも感じられなかった。 あくまで個人的な感想であるが。 期待しすぎたのかもしれない。

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2019/03/01

事故で母が面会謝絶のときに男が見舞いに来たことにより、母親の過去が少しずつ聞かされて、話が進んでいく

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2017/07/31

片山さんの作品はそんなに多く読んではいないが、生と死が隣り合わせてる、危うい情景が多いような気がする。 そして静かに物事が進んでいく。 そうだ、激しい部分がないのだ。 だからかもっと片山さんの作品を読みたくなった。 たんたんと読みたい。

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2017/02/02

読み終わった後もどことなく後を引く話だった。 読み始めたら終わりまで読んでしまうが、読んだ後に、「そういえばあのくだりは、あのセリフは、何を意味していたんだろう」とぼうっと考えてしまう。

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2013/03/01

死を扱った短編集。 母を失った娘。 友人を失った男。 教え子を失った教師。 様々な視点から そして、様々な死から 生きるということを考えさせられる作品。 何気ないことが どんなに大切か、 それを知っている、 それだけで きっと世界は何倍も何十倍も 美し...

死を扱った短編集。 母を失った娘。 友人を失った男。 教え子を失った教師。 様々な視点から そして、様々な死から 生きるということを考えさせられる作品。 何気ないことが どんなに大切か、 それを知っている、 それだけで きっと世界は何倍も何十倍も 美しくなるんだろう。 【いま、ぼくたちがこうしてご飯を食べている。 その人もどこかで誰かと、ご飯を食べているかもしれない。 でも彼女と一緒にご飯を食べている人は、 自分の過ごしている一瞬一瞬が、 どれほど大切なものであるか、 たぶん知らないだろうね。 それがどんなに貴重なものか。 何気ないひとときが、 とても大切なものを含んでいる。 強く望まれながら叶わなかった、 ひどく大切なものを孕んでいる。 そういうことを、 彼は知らないんだろうね。】

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2012/12/30
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「世界の中心で愛を叫ぶ」の作家さんの話は悲しい話ばかりなのだろうか。。これは読後最悪(笑) 必ず「死」がちらほらとその顔を現す。。吐く息が死期を感じさせた。。。と言う言葉に衝撃。。分かるような分からないような描写だ。。どれをとっても悲しい話ばかりだった。。作者は「死」に対して何かあるのだろうか。。。

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2012/08/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

3つの短編 海での事故で植物状態になってしまった母。 そんな母のもとを突然訪ねてきた一人の男。 娘の知らない母、娘が知ってはいけない領域にいたかつての若き母。 [もしもわたしがそこにいるならば] なんか深刻ですべてが雨のなかのようなどんよりした空気を醸し出して薄暗い雰囲気が漂っていて、 それでいて著者は文を書くことを楽しんでるのかも的な面もあって 特にそれといった印象には残らないものだ(黙 猫が癌になって死んだとか まさに今の自分の近況とそっくりすぎて焦る。 この前も虫歯治療のときに著者の本読んでて虫歯ネタだたし。 運命を感じる)^o^(

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2012/08/24

なかなかさわやかな作品。なによりも3つの短編それぞれがこれから前に進んで行く、みたいな終わり方です。 片山さんらしい非常にあっさりした構成です。 ただ少々物足りなさは残った感はありました。

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2012/07/29

母や友人や教え子の死を通して、相手のことや自分のことを見つめなおす、三編の短編。 少し暗くて深い。

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