ビューティフル・ジョー の商品レビュー
飼い主に耳と尻尾を切り落とされた雑種犬「ビューティフル・ジョー」。救いだされたジョーは、温かい家庭に引き取られ、その後は幸せに暮らした。 ジョーは、利口で勇敢な犬で、一生飼い主を守り続けた。 この作品は、ジョーの視点で描かれているが、ほとんど事実だということに驚かされた。 写真が...
飼い主に耳と尻尾を切り落とされた雑種犬「ビューティフル・ジョー」。救いだされたジョーは、温かい家庭に引き取られ、その後は幸せに暮らした。 ジョーは、利口で勇敢な犬で、一生飼い主を守り続けた。 この作品は、ジョーの視点で描かれているが、ほとんど事実だということに驚かされた。 写真が残っているが、耳や尻尾はないものの、目がキラキラした頑健な利口そうな犬だった。
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1893年にカナダで出版され、ベストセラーとなった作品。事実に基づいて書かれた作品で、カナダにはビューティフル・ジョー公園もあるよう。 ジョーはある農場で飼われていた犬だが、まだ小さいうちに兄弟犬が殺されてしまい、母犬も死んでしまう。そして、ジョーも耳と尻尾を切り落とされてしまう...
1893年にカナダで出版され、ベストセラーとなった作品。事実に基づいて書かれた作品で、カナダにはビューティフル・ジョー公園もあるよう。 ジョーはある農場で飼われていた犬だが、まだ小さいうちに兄弟犬が殺されてしまい、母犬も死んでしまう。そして、ジョーも耳と尻尾を切り落とされてしまう。偶然通りかかったハリーによって、助け出され、ローラの農場で飼われる事になる。ローラには弟たちがいて、動物もたくさん飼っていた。ローラが怪我の手当や育て方をよく知っていて感心してしまった。 犬の視点で描かれる様々な形の動物虐待は、当時の人々の動物への関わり方を啓蒙しただろうと思う。 裕福だが、けっして驕らず、清貧な暮らしを貫く家族に見守られて、動物たちは幸せに暮らす。 ジョーの幸運を嬉しく思う。 子どもが他の者のために働く事をいとわぬよう、責任感のある人間に育つよう、犬や猫、鳥などの世話をさせたローラの母の教育方針は素晴らしい。 イギリス人貴族というか階級制度?への言葉などは興味深く読んだ。
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実在したビューティフル・ジョーの写真を見て衝撃を受けた。両耳も尻尾もないのですから!最初の飼い主から酷い扱いを受けたジョーの"犬生"が語られる。 「ぼくはアメリカのメイン州郊外の小さな町、 フェアポートのはずれにある家畜小屋の中で生まれた。」 飼い主だった...
実在したビューティフル・ジョーの写真を見て衝撃を受けた。両耳も尻尾もないのですから!最初の飼い主から酷い扱いを受けたジョーの"犬生"が語られる。 「ぼくはアメリカのメイン州郊外の小さな町、 フェアポートのはずれにある家畜小屋の中で生まれた。」 飼い主だったジェンキンズから受けたひどい仕打ち。「兄弟が殺され、お母さんも死んだ。そして暴れるぼくの身体を押さえ込んだあいつは…」 目を背けたくなる家畜小屋での惨状。 犬たちの叫び声が聞こえてきそうで思わず耳を塞いでしまった。 「ぼくはただの犬なんだ」と言うジョーの言葉の重さを感じる始まりだった。 表紙のイラストから想像していた通り、その後のジョーはモーリス家で新たな"犬生"を送ることになる。犬のことを良く知る少女ローラに出会ったことはジョーにとって幸運だったと思う。 牧師のモーリス氏とその夫人、長女ローラの下には四人の弟がいる。 そして沢山の仲間たちとも出会えた。 新しい生活にはすぐに順応できないけれど、優しくされて嬉しいジョーの気持ちが伝わってきた。 この本はジョーの視点で書かれてあり、動物を知ること、どう接したら良いかを私たちに教えてくれる。 動物は飼い主を愛している。 体罰を加えず口で叱ること。言葉で言われるだけで鞭で叩かれるのと同じくらい心が痛くなるのだから。 獲物をゆっくり残酷に殺し、苦しむ様子を楽しむのは人間だけ。 動物を飼ったら面倒をみてやりなさい。 病気になったり、元気がなかったら、 介抱してあげるのがあなたの役目。 病気が治る見込みがなければ安らかな 最後を迎えられるようにしてあげる。 「もの言えぬ動物に優しくしてあげなさい。あなたの動物が何を求めているのかを感じ、満ち足りているかどうかに気を配ってやりなさい。」の言葉が心に残った。子どもの頃、台風の日にやってきて実家で飼っていたあの犬。老犬ジムのように突然いなくなり悲しかったことを思い出した。
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表紙の絵から25のエピソードから、とにかく愛らしい一冊でした。 ビューティフル・ジョーって、語り手である犬の名前なのですが、響きがとてもいいですよね。 ジョーは最初の飼い主から酷い虐待を受けていました。耳や尻尾も切り取られてしまいます。その虐待のシーンを、病院の待合室で読...
表紙の絵から25のエピソードから、とにかく愛らしい一冊でした。 ビューティフル・ジョーって、語り手である犬の名前なのですが、響きがとてもいいですよね。 ジョーは最初の飼い主から酷い虐待を受けていました。耳や尻尾も切り取られてしまいます。その虐待のシーンを、病院の待合室で読んでしまったので、人前なのに涙が溢れてしまいました。とても壮絶なのですが、実話なんだそうです。 でも、優しい人に助け出され、ジョーはその後とても幸せな犬生を送ることができます。 ○ジェンキンスのもとで暮らした1歳までの不幸な時代の経験のおかげで僕は冷静で思慮のある犬になったけれど、不幸がどんなものかを全く知らない犬たちのように天真爛漫にはなれない。 これは、私が個人的に人間世界ででも思っていることで、幸せな家庭に生まれた子供は、そうでない子と比べて表情や考え方に引っかかりがなく、それが羨ましいと嫉妬もしていたので、心にグサっときました。 ○動物に優しくしてあげなさい。あなたの動物が何を求めているのかを感じ、満ち足りているかどうかに気を配ってやりなさい。その動物と一番長い間一緒にいるのはあなたですから、その動物にとって何が良いか、一番よくわかるのはあなたなのですよ。その動物の性格、どのくらい休ませ、どんな食餌を与えればいいか、そして他の動物とどこが違うのか。そういうことをわかってあげられるのは飼い主であるあなたをおいていないのです。 これは、最後の締めくくりの文です。私は、犬や猫には、大好きなのでこんな風に自然と気を配ることが出来ていましたが、苦手な人間にはあまり出来てなかったな…とハッとしました 相手が動物だからとこ、人だから、とか関係なく、自分の利ばかり確保するのではなく、相手を気遣い、わかろうとすることの大切さを、ビューティフル・ジョーの目線からのこの本を読むことで新しい観点から気付かされたように思います。 ビューティフル・ジョーの最期がどんなだったかの記述がなかったので、そこがとても気になりました。 動物もの!と区切らずに、多くの方に読んでもらえるといいなと感じる一冊でした。
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本当にいた耳と尻尾のない犬の、犬の視点から描かれたお話。 ジョーの犬生(人生)が綴られています。 多くの人に読んでもらいたいと思う1作☆ 人と動物の関係についてとっても考えさせられます。 思わず涙がこぼれてしまうような温かいお話です☆
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1800年代に実在した犬『ビューティフル・ジョー』の視点から書かれた本です。名前とは裏腹にジョーは耳と尻尾がありません。最初の飼主に切り取られてしまったからです。ですが、これは不幸な犬の話ではありません。その後引き取られた新しい飼主に『ビューティフル・ジョー』と名づけられ豊かな人...
1800年代に実在した犬『ビューティフル・ジョー』の視点から書かれた本です。名前とは裏腹にジョーは耳と尻尾がありません。最初の飼主に切り取られてしまったからです。ですが、これは不幸な犬の話ではありません。その後引き取られた新しい飼主に『ビューティフル・ジョー』と名づけられ豊かな人生を(犬生)を送るのです。感受性豊かなジョーの視点で動物を飼主がどう飼育するかがどれほどその動物の運命を左右するのかがわかります。いろんな動物・人物がエピソードごとに登場し、ジョーと家族の純粋な愛の物語でもあります。 ペットの幸せとは何か、一緒に暮らしているペットとどう生活を共にしていくのが良いのかと改めて考えさせられました。動物(ペット)の生態・特性を知ろうとすることは相手を理解しようとする心を培い、動物(ペット)を愛し、自分以外の為に労力や時間を費やすことは思いやりの心を育むことがよくわかります。 大人から子供まで感動できる素晴らしい一冊です。 友達や自分の子供などにあげたい、そんな本です。
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