壜の中の鳥 の商品レビュー
亡くなってからも、修司さんの本が次々と出版されるのは大変嬉しいですね。 この本は、2011年にあった、SCANDAL2という企画展?森山大道とか宇野亜喜良、寺山修司他の作品の販売やってるギャラリーで、サイン入りでゲット。 修司さんと宇野さんのタッグは最強で、修司さんの甘いけど寂れ...
亡くなってからも、修司さんの本が次々と出版されるのは大変嬉しいですね。 この本は、2011年にあった、SCANDAL2という企画展?森山大道とか宇野亜喜良、寺山修司他の作品の販売やってるギャラリーで、サイン入りでゲット。 修司さんと宇野さんのタッグは最強で、修司さんの甘いけど寂れた匂いが漂う文章や詩と、宇野さんの絵がとってもいいですね。 宇野さんの装丁いつも素敵で大好きです。ただ、修司さんがもういないっていうのが悲しいところですが、今後まだまだ出る出版物にも期待。
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寺山修司による「ひとりという名のさびしいとりの物語」と 22のアフォリズム(箴言)に、絵師宇野亜喜良の艶めかしさと生真面目な滑稽さを感じる絵が添えられた大人の絵本。 ひとり、というと、ただそれだけでもさびしさが感じられるのに、「飛ばない鳥」はひとりという鳥だ、といわれると余計...
寺山修司による「ひとりという名のさびしいとりの物語」と 22のアフォリズム(箴言)に、絵師宇野亜喜良の艶めかしさと生真面目な滑稽さを感じる絵が添えられた大人の絵本。 ひとり、というと、ただそれだけでもさびしさが感じられるのに、「飛ばない鳥」はひとりという鳥だ、といわれると余計さびしさが増す気がする。ひとりがさびしい、というのは、自分ひとりではないから。一緒にいる人がいるから、ひとりがさびしくなる。物語は飛ばない鳥になってしまった男を残して終わる。その終わりは、とてもさびしい。物語はとてもさびしく終わるから、自分が今さびしくなかったら、さびしくない理由の存在に少しほっとする。でも、もし自分が飛ばない鳥だったら。物語と自らのさびしさに、泣いてしまうかもしれない。
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