百年の恋 の商品レビュー
“三低”ライターの真一が容姿端麗のエリートキャリアウーマン梨香子と結婚。驚く周囲に「やっちまえばこっちのもの」と得意げに言い放ち、普段の面目を一新して爽快な気分になった真一だったが、結婚と同時に梨香子のとんでもない素顔が発覚し、後悔の日々が始まる。 絵に書いたようなさえない男とこ...
“三低”ライターの真一が容姿端麗のエリートキャリアウーマン梨香子と結婚。驚く周囲に「やっちまえばこっちのもの」と得意げに言い放ち、普段の面目を一新して爽快な気分になった真一だったが、結婚と同時に梨香子のとんでもない素顔が発覚し、後悔の日々が始まる。 絵に書いたようなさえない男とこれまた絵に描いたような素敵な女性。分かりやすい二人の結婚生活はとっても痛快だ。どっちの言い分にも承服しかねるが、やはり私が女であるせいか、真一のうじうじぶりや勘違いぶりにはキーッとなってしまう。 篠田氏は女なのに、よくこんなにうまくうじうじ男の心理が描けるなぁ。
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2012年5月31日読了。「三低」とバカにされるオタクライター・真一は取材で出会った年収4倍の美女に一目ぼれしとんとん拍子に結婚となるが、人並みはずれた彼女の生活力のなさ・気性の激しさに振り回されるばかりで・・・。言いたいことを何でもボンボン言う女性に男は弱いよねえ。「今度こそ別...
2012年5月31日読了。「三低」とバカにされるオタクライター・真一は取材で出会った年収4倍の美女に一目ぼれしとんとん拍子に結婚となるが、人並みはずれた彼女の生活力のなさ・気性の激しさに振り回されるばかりで・・・。言いたいことを何でもボンボン言う女性に男は弱いよねえ。「今度こそ別れてやる」と何度も決意する真一の気持ちにはいたく共感するが、中盤で秋山女史がぶちまけるとおりそもそも男と女は社会的にも肉体的にも平等ではないわけで、「俺がこんなにやってあげているのに」なんて愚痴は身の程知らずもいいところ、ってことか・・・。梨香子がなぜ真一に惚れたのか?など彼女側の視点が欠落していたり、小説っぽくないというかイベントの発生タイミングがやけに淡々としているのは、育児エッセイ小説を試みた名残り?重松清の後書きはなかなか指摘が鋭い。
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東大出の才色兼備なエリート妻を射止めたのは年収に200万の3低オタクライター。タイトルからして感動の熱愛ストーリーかと思いきや、これ、、、ヒロインも酷いが主人公酷いな。でも表現が過ぎるがこれが本音なのかも。
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一気読み。 おもしろくて、途中でやめられなかった。 育児は大変とは聞いていたけれど、ここまでとは… ちょうど今、育児中の自分の友人(女性)の姿が 何度も思い浮かび、 その大変さを初めて知りました。 篠田さんの長編小説は、主人公の人間性の描写が いつもリアル。この本の主人公も、す...
一気読み。 おもしろくて、途中でやめられなかった。 育児は大変とは聞いていたけれど、ここまでとは… ちょうど今、育児中の自分の友人(女性)の姿が 何度も思い浮かび、 その大変さを初めて知りました。 篠田さんの長編小説は、主人公の人間性の描写が いつもリアル。この本の主人公も、すごく素直だけど、 すごく曲がったところがあって、そこが本人だけは 全く自覚できていないという所まで、 第三者の目で描かれている。 年齢からくる視野の狭さも、生まれ育ちで培われた 性格も、最後まで徹底して描き通してある。 面白いです。
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えりこさんかっこよかった〜。 ドラマ化で、筒井康隆さんが、真一役との事。映像で入った方が良さそうな作品でした。
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2010.12.12 (122) 出張用に借りる。読んだことがある様な気がしつつ借りるが、NHKのドラマでチョつと見たことがあったのだった。調べると川原亜矢子、筒井道隆であったが、梨香子はいいが、筒井君が真一は完全にミスマッチ。容疑者Xが堤真一のようなミスマッチ。小説は面白かった...
2010.12.12 (122) 出張用に借りる。読んだことがある様な気がしつつ借りるが、NHKのドラマでチョつと見たことがあったのだった。調べると川原亜矢子、筒井道隆であったが、梨香子はいいが、筒井君が真一は完全にミスマッチ。容疑者Xが堤真一のようなミスマッチ。小説は面白かった。もう少しハートをウォーミングな方が良かった。
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今流行りの?いわゆるイクメンが主人公。バリバリのキャリアウーマンの妻、でも家ではだらしない、という設定がおもしろい。妊娠、出産、子育て・・・。働くお母さんというのは、ほんとうに大変なんだと思った。
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篠田節子さんの本はあまり手にしないのだけど、 読み始めると夢中になって読んでしまう...。 ドラマになっていたので、ストーリーは少しだけ知っていたが 嫁の性格がこんなに強烈だとは...。w 旦那さんもウジウジしてるし、すぐ勘違いしちゃうし... 見た目はちぐはぐでも、なんだかんだ...
篠田節子さんの本はあまり手にしないのだけど、 読み始めると夢中になって読んでしまう...。 ドラマになっていたので、ストーリーは少しだけ知っていたが 嫁の性格がこんなに強烈だとは...。w 旦那さんもウジウジしてるし、すぐ勘違いしちゃうし... 見た目はちぐはぐでも、なんだかんだお似合いな夫婦なんだなと思いました。 続編もあったらいいのにな。 もしくは旦那さん目線の作品なんで、奥さん目線の話でもおもしろいかも。
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「女たちのジハード」がおもしろかったので続けて読んだ篠田さんの本。リアリティがなさすぎて全然おもしろくありません。信託銀行に勤める東大卒のエリート美女と年収二百万の翻訳家が出会ってすぐに結婚。33歳で年10回以上海外出張するエリート美女の年収は800万(33で800万って、エリー...
「女たちのジハード」がおもしろかったので続けて読んだ篠田さんの本。リアリティがなさすぎて全然おもしろくありません。信託銀行に勤める東大卒のエリート美女と年収二百万の翻訳家が出会ってすぐに結婚。33歳で年10回以上海外出張するエリート美女の年収は800万(33で800万って、エリートなのに少ないんじゃないの?)。翻訳家はグァムでセスナの免許を取得。知り合いの社長にセスナを借りてデートに誘う。全くリアリティがありません...序盤で嫌になってしまいました。 「女たちのジハード」も後半からリアリテイがなくなってはいきますが、でもそれなりに現実感はありおもしろかったです。これは何か薄っぺら過ぎる。「女たちのジハード」は1997年の作品。これは2000年の作品。退化しているのでしょうか?
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家事が全然出来ない美人キャリアウーマンと、年収200万の夫。 結婚→新婚→出産→子育て …とトントン拍子に話が進む、2人のどたばたストーリー。 極端な設定に、ある意味楽しく読める一方、 コメディタッチで描かれているものの、現実味を帯びていると感じる作品。 極端な設定は作品自体を...
家事が全然出来ない美人キャリアウーマンと、年収200万の夫。 結婚→新婚→出産→子育て …とトントン拍子に話が進む、2人のどたばたストーリー。 極端な設定に、ある意味楽しく読める一方、 コメディタッチで描かれているものの、現実味を帯びていると感じる作品。 極端な設定は作品自体を楽しくする1つのスパイスであって、 心の底からは絶対に笑えない、他人同士が一緒に生活するという部分が描かれていると思います。 この作品の初版は2000年ですが、 今の時代は主夫も増えている様で、 10年前と今では、受け止められ方も変わってくるのでは…と思える1冊。
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