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農村開発金融論 の商品レビュー

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2011/09/19
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農村金融に関する事項が網羅的にまとめられている。 日本、韓国、台湾、フィリピン、ベトナムといったアジアの事例を中心に農村金融の状況や取り組みが紹介されておりわかりやすい。 また、一部経済モデルが提示されており、事例だけではない理論的な解説もふんだんに盛り込まれており勉強になるだろう。 私自身はROSCAsの説明が読んでいて楽しかった。「中間機関」という概念でもって金融を捉えたことがなかっただけにとても斬新で印象に残っている。 惜しい点は著者自身が触れている通り、マイクロファイナンスに関する記述が本格的に論じられていない点であろう。また、政策の具体的な特徴についての記述もやや少ない印象を受けた。 しかし、アジアの農村開発金融論としてはしっかりとまとめられている良書だと思う。大学院入試の勉強として拝読させていただいたが、関連する出題のある大学院を受ける際にはオススメしたい一冊である。

Posted byブクログ