潤一 の商品レビュー
しょうがないやつだなぁ潤一は。 でも、いるよね、こういうひと。そしてこういうひとに惹かれてしまうおんなのひと。 全部読んでから、もう一回読み返したくなる感じの本でした。
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2009.09 潤一にかかわる女性の話。 この作者が気になって読んでみました。おもしろかったです。
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川上弘美さんの「ニシノユキヒコの恋と冒険」に似ている。ようで、似てない。同じたぶらかされる(?)なら、私はニシノくんのほうにお願いしたいなあー。
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伊月潤一、26歳。出会うほとんどの女たちと「ごはんの感じ」でセックスをする、無責任でだらしない男である。この一人の男を軸に、彼に関わったことのある、下は14歳から上は62歳までの女性たち9人が、それぞれ彼とのエピソードを語っていく。最後に潤一本人が語る章があって、これまで「人の話...
伊月潤一、26歳。出会うほとんどの女たちと「ごはんの感じ」でセックスをする、無責任でだらしない男である。この一人の男を軸に、彼に関わったことのある、下は14歳から上は62歳までの女性たち9人が、それぞれ彼とのエピソードを語っていく。最後に潤一本人が語る章があって、これまで「人の話」の中にしか出てこなかった噂の人物から直接話が聞けるようで、一番読むのが楽しみだった章をいざ読んでみたら、ううむ、やっぱりつかみ所のない、よくわからない男だということがわかった。しかし、これこそが潤一の魅力であって、多くの女たちがどうしようもなく潤一に惹かれてしまう所以なのだ。 この著者の本を読むのはこれで4冊目だったが、これまで読んだ本どれにも、共感はしにくいけどどうも憎めない、という感想を抱いた。共感できないものは好きになれないことが多いのに、なんとも不思議な魅力である。『だりや荘』に続いて、この『潤一』はかなりおもしろく読めた。 しかも、潤一は、この直前に読んだ『グラジオラスの耳』に収録されている短編に出てくる複数の人物の特徴と共通点があることが、読んでいるとわかる。こういうことがあると読者冥利に尽きる。『グラジオラスの耳』を読んだ後に本書を読むことになったのも、何かに導かれたのではとすら思えてくる。これぞ本を「作家で読む」ことの醍醐味だ。ちなみに、本書中でも、たびたび各章が交錯するのもなかなか楽しい。 2004年、本作で島清恋愛文学賞を受賞。(2005.4.4)
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わたしさぁ・・・こんな男絶対に嫌だな。 読んでて腹立ってきた。 でも、なぜか夢中になって読んでしまった。 『井上荒野』ワールド??なのかな・・・
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川上弘美の「ニシノユキヒコの恋と冒険」に似ている。そして三浦しをん「私が語り始めた彼は」の若い男バージョン。 男の不可解さがぬらりひょんとしていて小気味いい。
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どこにでも、ヒョイと現れてフイに消えてしまう潤一をめぐる連作集。こういう男、きっといるんだろうなぁと潤一の映像が浮かんできそうだった。水色のパーカーをヒョイッと着て歩いてきそうな感じだ。
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