相剋の森 の商品レビュー
山形県との県境に近い新潟県の熊田の村でマタギとして熊狩をする猟師の生きざまをライターの佐藤美佐子が追いかける。「今の時代、クマを食べる必要性があるのか」とマタギの滝沢に詰め寄る。動物愛護と自然保護、山深い猟師として生きてきた歴史を美佐子は、春の熊狩に参加することにより理解を深め歩...
山形県との県境に近い新潟県の熊田の村でマタギとして熊狩をする猟師の生きざまをライターの佐藤美佐子が追いかける。「今の時代、クマを食べる必要性があるのか」とマタギの滝沢に詰め寄る。動物愛護と自然保護、山深い猟師として生きてきた歴史を美佐子は、春の熊狩に参加することにより理解を深め歩み寄る。「山は半分殺して(のして)ちょうどいい」ある程度、人が手を入れ山の恵みを利用しながら暮らす、そこに相剋の理念を感じられた。里に降りてきた熊を殺処分だけではなく奥山放獣による人と熊の住み分け共生の必要性も感じた。
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20151204 動物愛護と人間の生活、共生を目指すためにも解決しないといけない課題に取り組んでいる。結果は読者に引き継がれるのだと思うが、このテーマについて今後も掘り下げてもらいたい。
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(前略)目的がいつか達成されたとして、その後、我々はどこに向かうんでしょうかね。すべての動物たちと仲良く暮らす心穏やかな未来ですか? 葛藤も相克もない、愛に溢れた自然との共生ですか? 僕はそんな世界は面白くもなんともないな
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・タイトルに違わず狩猟と野生動物保護の相克を描く一冊。全く別の所から発生した2つの概念がうまく折り合えるわけもないんだけれども、ところどころ示唆に富んだ指摘を見せつつ上手に書いてると思う。きっと作者は狩猟に肯定的なんだと思う。そもそも狩猟イコール野生動物の減少・絶滅って単純な二軸...
・タイトルに違わず狩猟と野生動物保護の相克を描く一冊。全く別の所から発生した2つの概念がうまく折り合えるわけもないんだけれども、ところどころ示唆に富んだ指摘を見せつつ上手に書いてると思う。きっと作者は狩猟に肯定的なんだと思う。そもそも狩猟イコール野生動物の減少・絶滅って単純な二軸的な捉え方ってどうなんだろうと考えさせられた。「邂逅の森」の世界を引き継ぐ続編でもある。
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「邂逅の森」の続編のつもりで 読み始めたので 初め あれっ と思ってしまったけれど ものの 20ページもしないうちに しっかり 本の中に連れて行ってもらった 今日一日 予定を入れなくて良かった と つくづく思わせてもらえた一冊 マタギ 自然保護 雑誌 の 三題噺 としても お...
「邂逅の森」の続編のつもりで 読み始めたので 初め あれっ と思ってしまったけれど ものの 20ページもしないうちに しっかり 本の中に連れて行ってもらった 今日一日 予定を入れなくて良かった と つくづく思わせてもらえた一冊 マタギ 自然保護 雑誌 の 三題噺 としても おもしろいかな
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クマを狩ることの是非を巡る記事を書くことになった女性編集者が、マタギの里と関わるうちに当初の否定的な立場から肯定的な立場へと心変わりしていく話。 クライマックスでは主人公の女性が実際に巻狩りに同行し、そこでちょっとハプニングがあったので、ページ数残り少ないのにここから対決に移行?...
クマを狩ることの是非を巡る記事を書くことになった女性編集者が、マタギの里と関わるうちに当初の否定的な立場から肯定的な立場へと心変わりしていく話。 クライマックスでは主人公の女性が実際に巻狩りに同行し、そこでちょっとハプニングがあったので、ページ数残り少ないのにここから対決に移行?とちょっと驚いたらそんなこともなかった。 全体的には面白かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
熊谷達也のマタギシリーズ第2弾 ボリューム満点でした。 しかも、実はこれがマタギシリーズ第1作だと、読み終わってから気付きました。 第2作から読んじゃったよ(ノ∀`)タハー でも、実際には、「邂逅の森→相剋の森」の順番で読んでも全然OKでした。 むしろこの順番でイイじゃんってくらい(笑) 「今更、熊を獲って食べる意味なんてあるんですか!」からスタートした女性ライター美佐子の考えは、現代のマタギ、熊の奥山放獣のNPO、熊とマタギを追うカメラマンと出会うことで大きく変化します。 熊は保護すべきなのか、追放するべきなのか そして、マタギは受け継がれていくのか、消えていく運命なのか 結論は、自分で読んで確かめてみてください。
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邂逅の森」で惚れた熊谷達也さんの「森」を 表題に含んだシリーズなんだけど、やっぱり 考えさせられる事が多い・・・このお話は現代 なんだけど話の中で出てくるマタギの言葉 「山は半分殺(の)してちょうどいい」 の意味ってかなり深いところにあると思う・・ それは小説とかで伝えるのは...
邂逅の森」で惚れた熊谷達也さんの「森」を 表題に含んだシリーズなんだけど、やっぱり 考えさせられる事が多い・・・このお話は現代 なんだけど話の中で出てくるマタギの言葉 「山は半分殺(の)してちょうどいい」 の意味ってかなり深いところにあると思う・・ それは小説とかで伝えるのは大変な事なんだろうけど 頑張って書いてると思います・・ 「エコ」だの「自然回帰」だの「共生」だのと 流行語のように飛び交ってるけど、なんかもう その時点で目線が人間のが上だもんなぁ?? 登場人物の中で女性の研究者がこう言ってた・・ “人間が狩猟によって動物をとってもびくとも しないだけの豊かな自然の実現。これが私の理想” うーむ・・・ホントはそうじゃなきゃねぇ・・ 結局はマクロな視点はなかなか持ち難いもんだな〜? というのが実感・・「狩猟」という人間本来の 生存方法から学ぶものは多いかも? これを読むなら「邂逅の森」から読むことを お勧めします・・現代人にとっては小難しい事 無しで色々と考えたり知ったり出来る良い本ですよ〜!
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2/23借 2/26通読 著者の森の3部作第1弾 実は先に第2弾である「邂逅の森」を読んでいたのだけれど、基本違う話です。 リンクはあるけれど。 タイトルにもあるようにテーマは「相克」何と何かは本編をどうぞ。自分の考えがチョット変わります(影響されすぎ?) しかしこのシリーズ...
2/23借 2/26通読 著者の森の3部作第1弾 実は先に第2弾である「邂逅の森」を読んでいたのだけれど、基本違う話です。 リンクはあるけれど。 タイトルにもあるようにテーマは「相克」何と何かは本編をどうぞ。自分の考えがチョット変わります(影響されすぎ?) しかしこのシリーズ良いです。 読んでるうちに引き込まれて時間忘れてました。 次はシリーズ第3弾「氷結の森」いきます♪
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「山は半分殺してちょうどいい」 現代的な背景と共にマタギの世界を感じられる。山から得るだけではない世界。 邂逅の森と合わせて読んで欲しい1冊です。 との
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