根府川へ の商品レビュー
太宰治賞の最終候補作に残った『根府川へ』『無言歌』と、新潮新人賞最終候補作『日々の余白』が収められた短編集。すべての作品は繋がっていて、主人公が傍目には凋落していくさまが、内面の深化をこぼさずに静かに綴られています。
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「死ぬ勇気じゃなくて、かんじんなのは生きる勇気さ。」 基本的に 主人公は ひとりの男。 離婚したり 詐欺したり 離婚した奥さんと仲良くしたり 叔父さんと酒飲んだり 『日々の余白』 という題名が、いいなあと思った。 ただ、いかんせん、読みにくい^^; 3作中2作は太宰治賞最終候補まで残ったものらしいので質は高いのでしょうが 私は だみだったな~~ 原因は分からないけど、集中できない一冊だった。 好みと、相性があわなかったのだと思う。
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--大きな悲劇や深い絶望は相変わらずこの世界を覆っているけれど、ささやかで静かな風景もまた世界を支えている…。拠り所をなくした人間が、人生とどう折り合って生きていくかを描く連作短編集。太宰治賞最終候補作などを収録。--根府川を通過中、駅に浮かぶ海を眺めつつ読む。
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