赤い月(下) の商品レビュー
常盤貴子が主演で映画…
常盤貴子が主演で映画化されました。なかにし氏のお母様のお話ということです。上下巻に分かれていますがいっきに読めました。
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戦時中の満州でどんな…
戦時中の満州でどんなことをしてでも生き抜いていこうとする、母の姿が描かれています。戦争の描写がリアルで引き込まれました。母が時に見せる女くささもリアル。下巻。
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戦時中満州で悲惨な体…
戦時中満州で悲惨な体験をし二人の子供のために何としても生き残ろうとする母の姿はすさまじいものがある。一気に読み進んでしまった。
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後半にいくに従い、極…
後半にいくに従い、極限の状況での人間の醜さ、エゴが容赦なく描かれていく。間一髪とにかくも生き抜いた人々も、おそらくついに帰れずに彼の地に在留し、あるいは死して朽ち果てていった累々たる魂の痕跡をずっと引きずってきたに違いない。
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作者の母親の話である…
作者の母親の話である。戦時下子供を守るのに必死な姿に心打たれた。感動した。
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ハルビンに逃げ延びた…
ハルビンに逃げ延びた波子、夫は行方知れず、密かに想っていた氷室は阿片中毒に。激動の戦後に、恋に生き、たくましく生き延びる女を描き、渾身の迫力。阿片中毒と闘う姿(実話らしい)は凄まじい。
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戦争。想像できないほ…
戦争。想像できないほどの悲惨さだと思います。その中をたくましくも、生きようとするする姿に感動しました。
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頼るべきものを一切失い、生きるか死ぬかの極限状態に置かれた人間の、壮絶なる修羅場が容赦なく突きつけられる、満州引き上げの著者自らの体験と実母をモデルに語られた地獄絵図の下巻。〝母親にとっては、このよに善いも悪いも、卑怯も非人情もない。子を守るためなら鬼にも畜生にも、人殺しにも泥棒にもなる…〟母として、妻として、また恋人として、懸命に生きようとした主人公(森田波子)の、穢れと混乱のなかでも失われない真摯な生き方と愛情表現をとおして、人間の「いのち」の在り方を問われる慟哭の長編小説。
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満州について知りたくて史料として購入。 引き揚げ時の過酷な描写は、買ってまで読んだ価値がありました。 ですが全体的に説明口調で、本の世界や人物にのめりこめませんでした。 作家になりたてのころに描かれたのでしょうか。 自分の読むジャンルが偏ってるかもだけど、戦時の母親ってどうしてこう、男に目がない肉食獣として描かれるんですかね? 貞淑で夫や子供思いの女性は、あの時代を生き抜けなかったと? 波子さえいなければ、氷室やエレナだってもっとましな結末を迎えたろうに…。 子供二人を日本に連れ帰ったことは立派だけど、いつまでも男にちやほやされたいこの母親には、胸が悪くなる嫌悪感を抱きました。
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落胆するほどではないが、重点がぼやけ、期待はずれの感。 主人公の波子は作者の母親がモデルらしく、激しい人間ではあるが、役不足でなく、主人公として力不足です。薄い。 あと、その他当時の戦況、氷室の人物像、日本という国家への思い、作者が小説内にちりばめたい要素が多く、散漫になってるの...
落胆するほどではないが、重点がぼやけ、期待はずれの感。 主人公の波子は作者の母親がモデルらしく、激しい人間ではあるが、役不足でなく、主人公として力不足です。薄い。 あと、その他当時の戦況、氷室の人物像、日本という国家への思い、作者が小説内にちりばめたい要素が多く、散漫になってるのが原因か、あまり感想が出てこなくて、とりあえず他人のレビュー読んでみたりした・・・やはり私と似たような感想の人が中にはいる。(同調を求める) 小説家としての力量はどうかと思うが、アヘン中毒の禁断症状の狂気の氷室の言葉は詩的で、作詞家の本領はここで発揮される。ロシアのスパイであったかつての恋人エレナの首を、自分の手で切り落とした過去のある氷室。「あぁ、首が飛ぶ、エレナの首が飛ぶ。首は風船になった。風船は真っ赤な血に濡れて、ふわふわと、空に浮かぶ。風船は夜空の月になった。赤い月になった・・・」 タイトルでもある「赤い月」はここに由来する。冷たくて、怖くて、美しい狂気が見えた。 本書の作者であり、作詞家でもあるなかにし礼に触れたくて選んだ作品。次は「兄弟」を読むつもりでこれ先に読んだけど、次読むかどうかは微妙・・・
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