あなたともっと話したかった の商品レビュー
親族が余命を宣告され…
親族が余命を宣告された時、どうすべきか。結構重いが、考えさせられる一冊。
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ホスピスの大切さをも…
ホスピスの大切さをもっと多くの人は知るべきである。
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ホスピスを通じたターミナル・ケアについて書かれた本。著者はそのキャリアを精神科医からスタートし、内科医の資格も取得したというホスピスの第一人者。「志」をもった医療人とお見受けした。 患者さんへの対処の仕方が、俺の考えと共通する点が多かった。だからというわけではないが、論理が明快...
ホスピスを通じたターミナル・ケアについて書かれた本。著者はそのキャリアを精神科医からスタートし、内科医の資格も取得したというホスピスの第一人者。「志」をもった医療人とお見受けした。 患者さんへの対処の仕方が、俺の考えと共通する点が多かった。だからというわけではないが、論理が明快で、目線が患者さんの高さにあり、個人的には非常に好感をもった。俺はキリスト教徒ではないが、抵抗なく読めた。シシリー・ソンダース女史を知ることが出来たのも収穫だった。 かなりの良書だと思う。
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大阪キリスト教病院長をしておられた著者がホスピスを立ち上げて感じたこと。20年近く前の著書なのでガンの病名告知が当たり前になる時代でかなり異なるものの、現在告知が当たり前になるその背景になることがよく分かった。真実告知しないことが本人に不本意な治療を受けさせることなど、無意味な...
大阪キリスト教病院長をしておられた著者がホスピスを立ち上げて感じたこと。20年近く前の著書なのでガンの病名告知が当たり前になる時代でかなり異なるものの、現在告知が当たり前になるその背景になることがよく分かった。真実告知しないことが本人に不本意な治療を受けさせることなど、無意味な残り人生を送らせることになる!欧米と日本の違いがキリスト教に基づくことだけではなく、個人主義よりも集団性を重んじてきた日本の特異なことだったという説明は全く肯けることだ。 1979年に英国視察に行き。ホスピスの母と呼ばれるシシリー・ソンダース女史に出会い、「患者ホスピスでが第1に望むことは、心の平安のために祈ってくれることではなく、痛みの原因を正しく判断し、的確な判断、処方をしてくれること」とアドバイスを受けたことから著者のホスピスの準備は始まっているようだ。見舞いに来た人に言ってほしい言葉が、安易な励ましの言葉でなく、「毎日つらいね…」とは人間の心に寄り添う大切さを改めて教えられた。
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