グレイシー一族の真実 の商品レビュー
UFC チャンピオン エリオVS木村 キムラロック ホリオングレイシー トーランスに道場を開いた 私が強いのではない、グレイシー柔術の技術が優れているのだ。 2005年、東京ドームで桜庭にホイスが負け、グレイシー不敗神話は崩壊 格闘技は他人と競うものではなく、 常に自分...
UFC チャンピオン エリオVS木村 キムラロック ホリオングレイシー トーランスに道場を開いた 私が強いのではない、グレイシー柔術の技術が優れているのだ。 2005年、東京ドームで桜庭にホイスが負け、グレイシー不敗神話は崩壊 格闘技は他人と競うものではなく、 常に自分自身を見つめるもの。 生き抜くための芸術 人間は皆、弱い。 そんな自分を越えようとする勇気、覚悟こそが必要。
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「バーリトゥード」をはじめて知ったとき、シャーロックホームズが体得したと言われている日本の「バリツ」 ってもしかして「バーリ・トゥード」のことじゃねえの? イギリス人は語尾の「ド」を発音しないから「バリトゥ」だし・・・って思ったことがあった(実際は年代が全く合わないから違う) ...
「バーリトゥード」をはじめて知ったとき、シャーロックホームズが体得したと言われている日本の「バリツ」 ってもしかして「バーリ・トゥード」のことじゃねえの? イギリス人は語尾の「ド」を発音しないから「バリトゥ」だし・・・って思ったことがあった(実際は年代が全く合わないから違う) ポルトガル語で「なんでもあり」を意味するこの格闘技は90年代に空前のブームとなった。そのきっかけとなったのがグレイシー一族のホイス・グレイシー。打撃系テクニシャンや巨漢のパワーファイターを押しのけ第1回のUFC大会で優勝した。闘い方がなんだかフニャフニャしているし、とても強そうには見えない男が優勝したことによりグレイシーの名は一躍有名になる。 この本の表紙は兄のヒクソン。ホイスが優勝インタビューに応じたときに「兄のヒクソンは私の10倍強い」と発言したことは有名。総合格闘技ブームはグレイシー一族を中心に盛り上がったと言っていい。 とは言っても、この本の情報は古すぎるので現在の格闘技界の情勢を知るために読んだわけではい。理由は『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』という本を読み、グレイシー一族から尊敬されている木村政彦の存在を知り、なおかつその淵源となったグレイシー柔術の創始者エリオ・グレイシーとの闘いと友情の物語をもっと知りたかくなったからだ。 木村側のみた本が前掲書で、エリオ側からみた本がこの本。二つ合わせて読むとかなり楽しい。 昭和26年ブラジルで行われた木村VSエリオの試合は、敗戦国日本の柔道王・木村と戦勝国ブラジルの英雄エリオという図式で大いに盛り上がった。 詳細は省くが、木村の勝ち。闘いを通じて二人はお互いに尊敬しあう間柄になる。 試合の内容というより、試合に至るまでに二人が重ねた邂逅のほうが運命的でドラマティックだ。木村の強さと優しさ、そしてそれに触れたことによって更に進化したエリオの格闘哲学があって、はじめて90年代のグレイシーブームがある。ブラジルと日本という地理的には最も遠い、しかし日系移民が多く住み、文化的には縁の深い両国の英雄だったからこそ生まれたドラマという気がする。 試合に関して二人の証言で齟齬がある箇所がある。 木村は「エリオは腕が折れたのにギブアップしなかった(そこが素晴らしい)」と言っているが、エリオは「私の腕は折れていなかった」と証言している。 なんだかその後の吉田VSホイスの証言のようで興味深い。 その他のことは読み始めた目的と違うので割愛するが、グレイシーの中にもいろんな流派がある。その系譜がわかって参考になる。ヒクソンの強さの秘密も詳しい。なんで試合前に山籠もりするのかという理由が、意外と単純でおかしかった。 でも最近はグレイシー対策がすでに万全になってきたのか、ほとんどグレイシーの名を聞かなくなった。 いま一族はどうなっているのだろう…
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グレイシー柔術とその一族について書かれた本ですが、 いかにして名を成してきたか、現在までの軌跡がわかります。 ヒクソンのインタビューの中での戦いに関する考え方は興味深いです。
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