暗黒大陸の悪霊 の商品レビュー
『髑髏島の惨劇』とく…
『髑髏島の惨劇』とくらべるとホラー色はやや控えめ。逆に本格ミステリとしての要素が強くなっています。趣味は分かれるでしょうが、おもしろいです。
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警官殺しが続発する中、カナダ騎馬警官巡査長クレイヴンの母親が殺害された。唯一の物証が示す犯人の名は息子であるクレイヴン。彼は容疑者として逮捕、起訴される。警視正ディクラークは部下の無実を信じて真相を究明しようとするが、カナダ社会、警察機構内の人種問題が複雑に絡んで身動きが容易に取...
警官殺しが続発する中、カナダ騎馬警官巡査長クレイヴンの母親が殺害された。唯一の物証が示す犯人の名は息子であるクレイヴン。彼は容疑者として逮捕、起訴される。警視正ディクラークは部下の無実を信じて真相を究明しようとするが、カナダ社会、警察機構内の人種問題が複雑に絡んで身動きが容易に取れない。謎はやがてクレイヴン出生時の秘密へと繋がっていく。そして暗黒大陸の悪霊に操られた殺人鬼≪邪眼鬼(イーヴル・アイ)≫の正体とは……。 真犯人は文字通りラスト1行で明かされる。そこまではとにかくミスリードさせようとする部分ばかり。ミステリ慣れしていない自分はまんまと騙されたわけだが(予想される犯人もクライマックス前で?が出てきて、ここでまら混乱してしまう)、うーむ、これってズル……くはないんだろうなぁ。 スレイドの前作「髑髏島の惨劇」に比較すればホラー色は少なめ。帯の言葉を借りるなら“正調”フーダニットもののミステリなんだろう。 スレイドのカナダ騎馬警察シリーズとしては5作目にあたるので、この作品から読むと人物相関が少々わかりにくいかもしれない。せめて「髑髏島~」を先に読んでおくことをお勧めする次第。
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登場人物表に「白人」「黒人」の区別までつけてある、ってのが日本人には馴染みないので分かりづらい面ではあるけれど。なるほどそういうことか~と、いたく納得。しかしこの部分については語れないなあ。 遠い過去の種族的因縁から、隠された出生の秘密(これは前作「髑髏島の惨劇」でちらっと仄めか...
登場人物表に「白人」「黒人」の区別までつけてある、ってのが日本人には馴染みないので分かりづらい面ではあるけれど。なるほどそういうことか~と、いたく納得。しかしこの部分については語れないなあ。 遠い過去の種族的因縁から、隠された出生の秘密(これは前作「髑髏島の惨劇」でちらっと仄めかされてたなあ)などなど絡まる謎とサスペンス。ラストはど派手なアクションになってきて、読み応えはばっちし。でも基本的には犯人探しミステリなのね。とにかく「最後の一撃」はばっちし効きました。
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