キャット・ギャラリー の商品レビュー

深大寺かおる(著者)

2019/10/14

猫好き、美術好きにはたまらない本でしょう。

★　

「キャット・ギャラリー」
前半は１つ１つの作品の猫を中心とした
カットが並んでいます。
後半に作品の全体像と解説があります。

美術作品の鑑賞の仕方や定説が述べられている
というよりは動物美術史家を自称する
著者の言葉が確かな知識と猫への愛で
語られいるところが素晴らしいです。

猫を大きく切り取ったカットには
短い言葉が添えられていて
クスッと笑わせてもらいました。
アカデミックな専門家が
こういう言葉を添えてくれると
ありがたいです。
必ずしも美術作品の知識を
語れなくてもいいんだ
美術作品を鑑賞して感じたことを
自分なりに深めればいいんだ
誰かと語り合えたらいいんだ、と。
励まされました。

「猫の贈りもの」
第1章　この世に比類なき遺産
第2章　天国より愛しいもの？
第3章　光と陰のかたわらで
第4章　世界でいちばん美しい獣
第5章　膝の上の異界

目次を転記しただけでは
何のこっちゃわかりませんね。
しかしこの読み物がとてもおもしろかったです。
私が猫好き、歴史好きだからでしょうか。
それだけではないと思います。
１つの対象を時系列で追って
ものの見方の変遷を考えるのは
有意義だと思います。

著者の猫や美術に対する姿勢なんでしょうか。
文章を読んでいて楽しい気分になります。
何かを賞賛する文章を書くときの
参考にもなる！と感じました。

この著者の文章を
猫以外でも読んでみたいです。

★

美術館で買ってから約10年です。
我が家ではトイレに置いてあります。

2009/10/04

大好きなルノワールの《ジュリー・マネ》が載っててうれしかった！
絵や作品解説だけじゃなく、歴史的な猫の話が載っていたり、ポストカードやポスター（？）がついていたり、情報量・見た目ともに満足でした。
猫好きにはぜひ！！！

2009/10/04

ネコが描かれている絵画やネコの像など、２３点を収録。
ネコの部分を拡大したものに一言そえたページ、ネコの歴史をつづったうんちくのページ、切り抜いて絵葉書として使えるページ、から成る。
動物美術史家と自称するだけあって、作品解説がしっかりしているので、ネコ芸術のファンにおすすめ。