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遠島 の商品レビュー

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2012/05/07

日本書紀の頃からある「流刑」という刑罰。 島流しという言葉は良く聞くけれど、実際流された犯罪者(流人)はどうなるの?どんな生活を島でするの?という疑問がこの本で大体分かる。主に江戸時代の伊豆七島の事を書いてあるのだが、非常に興味深く面白かった。 島内の村々では同村結婚が多く絆が深...

日本書紀の頃からある「流刑」という刑罰。 島流しという言葉は良く聞くけれど、実際流された犯罪者(流人)はどうなるの?どんな生活を島でするの?という疑問がこの本で大体分かる。主に江戸時代の伊豆七島の事を書いてあるのだが、非常に興味深く面白かった。 島内の村々では同村結婚が多く絆が深い。しかし食料は乏しい、仕事も少ない。そんな中に犯罪者である流人が年に数回やって来る。 戦前に著者さまが流人の娘さんや島民の御子孫から聞いたエピソード達が生々しい。今はすっかりダイビングやら海水浴で観光客が訪れている伊豆七島だが、この島々の過去も忘れないで欲しいと思った。

Posted byブクログ