起死回生 の商品レビュー
社命でそれぞれ中小企業のアパレルメーカーと中堅ゼネコンへと転籍した元銀行員の同期二人。アパレルメーカーは身の丈を越えて建てた本社ビルが重荷となりジリ貧状態。中堅ゼネコンは銀行トップの絡むいわくつきの融資を肩代わりさせられ悲惨な状態。 困難な状況の中で中小企業の再生に奔走する同期を...
社命でそれぞれ中小企業のアパレルメーカーと中堅ゼネコンへと転籍した元銀行員の同期二人。アパレルメーカーは身の丈を越えて建てた本社ビルが重荷となりジリ貧状態。中堅ゼネコンは銀行トップの絡むいわくつきの融資を肩代わりさせられ悲惨な状態。 困難な状況の中で中小企業の再生に奔走する同期を見て、中堅ゼネコンに転籍した元銀行員は一計を案じる。 「組織に属する人間とはおかしなものだ。わざわざ不正の匂いがするようなことに手を染めても、その行為が本当に組織を守るものだと信じているところがある。」会社務めの人間の心理を鋭く突いた一文が印象的。
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主人公は元銀行員で、自分のいた銀行をメインバンクとする取引先に勤める会社員。 バブル後の金融再編を受け、その銀行も含め、すべての取引銀行の姿勢が大きく変わり、貸し渋りどころか、厳しく貸し剥がしを受ける。 その他、銀行の不祥事事件なども絡めながら物語は進む。 そして、ゼネコン...
主人公は元銀行員で、自分のいた銀行をメインバンクとする取引先に勤める会社員。 バブル後の金融再編を受け、その銀行も含め、すべての取引銀行の姿勢が大きく変わり、貸し渋りどころか、厳しく貸し剥がしを受ける。 その他、銀行の不祥事事件なども絡めながら物語は進む。 そして、ゼネコンなどの倒産が相次ぐなか、メインバンクの役員の中には、企業をつぶすだけが銀行の役割ではなく、身を斬ってでも助ける事も、銀行の使命であるという考え方もあることに気付き、主人公の会社がその第一号となる。 小生は金融機関にいたことも、バブル後の不動産関係もやっていたので、書いてある事は大体理解できるが、「期限の利益の喪失の為、手形の期日の更新をしない」とか、「整理回収機構の取立てが厳しい」など、いくら丁寧に説明しても、理解できない人がいるのではないかと思う。
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