女優男優 の商品レビュー

関川夏央(著者)

2022/08/20

本書は三章構成になっている。
第一章「女優というメディア」は、12人の女優についての、言えば「考察」という趣の記事であり、2001年から2002年にかけて雑誌に連載されたものである。
第二章「男優調書」は、ファッション雑誌にシリーズのインタビューとして連載されたもので、17人の男優をインタビューしている。
第三章「ある映画作品から見た昭和三十年代」は1994年に「諸君！」に連載されたものである。
取り上げられている、女優・男優が活躍した時代が、私にとっては少し古過ぎてリアルタイムで分かる人が少なかった。また、昭和三十年代の映画をほとんど知らない。読めば関川夏央らしい記事で面白いのだけれども、実感がわかない部分も多く、あまり楽しめなかった。

2017/08/01

女優１２人、男優１７人、錚々たる俳優に関する関川夏央氏の考察です。私が好きなのは若尾文子と田村高廣（兵隊やくざ）です。若尾文子といえば増村保造、増村保造といえば若尾文子、二人の代表作、多いです。「妻は告白する」「女の小箱より・夫が見た」「卍」「清作の妻」「赤い天使」「華岡青洲の妻」「濡れた二人」「千羽鶴」。１９８６年、増村保造氏は６２歳で早逝されましたが、若尾文子と言う名女優を映画界に残しましたね。東大法学部で三島由紀夫と同期だったことは知りませんでした。都知事選で黒川紀章氏の横で佇む若尾文子さんでした。