故郷に生きる の商品レビュー
どうでもいいけど、「こんにちわ」の、わ、がずっと気になった… 「黒い胸びれ」 シャマン・ピヤワエンは服を着ずに前を歩いていたが、歩くとその三角形の背中には、筋肉の線がはっきりとあらわれた。アスレチッククラブで苦心して「鍛え上げ」た筋肉ではなく、うしろを歩くシャマン・アノペンは...
どうでもいいけど、「こんにちわ」の、わ、がずっと気になった… 「黒い胸びれ」 シャマン・ピヤワエンは服を着ずに前を歩いていたが、歩くとその三角形の背中には、筋肉の線がはっきりとあらわれた。アスレチッククラブで苦心して「鍛え上げ」た筋肉ではなく、うしろを歩くシャマン・アノペンはうらやましく思った。これはなんといっても長い労働のあかしだった。 あのころこの島にいた日本人はこう言っとった。中国人は死をいちばん恐れる、いちばん勇敢ではない、だから小さい日本が、あっさりと台湾を占領できたんだ……、とな。 銀白色のトビウオは女の白い肉体に負け、白い波しぶきもビールの白い泡に負けてしまったのだろうか。 クアカイ(友よ) シ・ジジミット(「シ」は幼名につける冠詞) 「黒は、広い大海原のいちばん深いところみたいに、自然界の神秘を秘めているんだ。黒は、世の中でいちばん公平な色なんだ。黒い夜がなかったら、世界はすごくつまらないものになってしまう。
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