小指の先の天使 の商品レビュー

神林長平(著者)

2013/07/17

瓶詰された鮒。
鳩を食べるキリン。
取り残された神の使い。
餌箱の餌をかきだす猫。蒸発する意識。
肉体を捨てた父。

一つ一つの情景、あるいは象形が、頭の中でぐるぐると廻る。
ちりばめられた短編のここが、もしかするとあそこも、繋がっているのだろうかと考えながら読む時間。
至福のひと時だ。

『ぼくらは都市を～』と併せて読んだ為、作者の20年以上続いている思索の真っ直ぐさに驚かされた。
仮想世界における意識の増殖、肉体を失った脳と機械との対照。
コミュニケーションなしに意識も知性も進化もありえないという言葉には大きく頷かされる。

2012/05/03

2012年5年1日読了

『抱いて熱く』が読みたくて手を取ったんだけど、以降の作品群がなぜか繋がっているように思えてすごかった。『なんと清浄な街』は少し難しさを感じたんだけど、その後は柔らかい雰囲気だった。やっぱり、作品ごとに執筆時期が違うからそんな感じがするのかな。
印象に残ったのは『蒸発する意識』かな。とにかくなんというか、タイトルそのままなんだけどとても切なかった。
内容はすごく哲学的だと思う。人の魂はどこにあるのか、そんな永遠のテーマを多角的にとらえたような感じで…。この感覚は読んで体感してほしいな。

2009/10/04

普通に生活してるだけなのに、なんつーか疲れるんだよね。余計なアクションが多すぎる気がする。我ながら。やっと少しずつペース配分がわかってきたよーなそーでもないよーな……。

そうそう。神林先生の本が尽きたのでAmazonで追加で沢山注文してしまいました。ソレが届くまで、itoo君が薦めてくれた「BATTLE ROYALE」を。積読だったんですが引っ張り出しました。面白いです。映画先に見てるけど、違和感ないっつーか。もしかして配役絶妙？てか、あと少しで読み終わりそう……。もう品切れです。

あの時買った「ダブルブリッド・?」は３時間くらいで読んじゃいました。勿体ないっすな。相変わらず消化不良気味です。中村先生ここらでひとつなんかこー、イタくないヤツ？エピソード？ダメっすか。

あ、仕事もしてます。ごめんなさい。