1,800円以上の注文で送料無料

死体あります の商品レビュー

2

2件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2013/03/03

アメリカのアンティーク・フェアで起こる殺人事件という設定と、カバーデザインに惹かれて購入。それこそ昔の木材家具ならなんでもマホガニーと言ってしまうような知識しかないのに、アンティークという言葉の響きには弱いです。 各章の始めに図版の紹介があったり、ヒロインのマギーが商品の説明をし...

アメリカのアンティーク・フェアで起こる殺人事件という設定と、カバーデザインに惹かれて購入。それこそ昔の木材家具ならなんでもマホガニーと言ってしまうような知識しかないのに、アンティークという言葉の響きには弱いです。 各章の始めに図版の紹介があったり、ヒロインのマギーが商品の説明をしたり、蘊蓄を楽しむのが主になりました。初期の博物学者による動植物や、19世紀の雑誌のファッションなど、鑑賞にも研究にもなるような版画の描写に想像が膨らみます。部屋に飾る際の装丁の仕方や選び方なども興味をひかれます。ものにもよりますが、手が届かないほどの値段ではないことにもびっくり。なんだか勿体無い。 蘊蓄以外に関しては、なんだかなぁ、と呟いてしまいました。誰の視点なのか、誰が言ったのか、主語がはっきりしない部分が多数。登場人物もそれぞれに個性があるのだけれど、魅力的に見えない。マギーの過去や新たな出会いにも関心が持てず。一応ミステリであるはずなんですが、犯人が初めて文章中に出てきた時点、まだ殺人が起こる前に想像がついてしまいます。第一章に入る前にネタバレしているにも等しいし、動機についてもなんじゃそりゃ。「殺人者になるきっかけは誰にもわからない」という台詞も空回りしているように思います。 図版の話だけで十分面白いので、いっそ写真入りの入門書なんかにしてくれたらその方が楽しめそう。

Posted byブクログ

2011/07/18

骨董市で立て続けに起こる殺人事件。 近しい人が容疑をかけられたことをきっかけに、骨董図版商のマギーが捜査に乗り出す。 ミステリ的には卑怯だよなぁ。思わせぶりに殺人事件を出しておいて、その後言及なし。 で、ラストの犯人との対峙場面で「あの人も殺した」とか言われても、はあ?としか思...

骨董市で立て続けに起こる殺人事件。 近しい人が容疑をかけられたことをきっかけに、骨董図版商のマギーが捜査に乗り出す。 ミステリ的には卑怯だよなぁ。思わせぶりに殺人事件を出しておいて、その後言及なし。 で、ラストの犯人との対峙場面で「あの人も殺した」とか言われても、はあ?としか思えない。 先の殺人事件の被害者について、動機につながるような描写があれば頷けたんだけど、これでは後出しじゃんけんにもならない。 もしかして作者は読者に犯人の手がかりを提示するのをよしとしていないのかな? 犯人の確保もいまさらそんな手段でこられると笑いも出てこない。 ミステリの書き方を勉強し直した方がいいんじゃないかとすら思う。 骨董市の描写もも少し詳細に書いてほしかった。業者の目から見た参加者とか、裏話とか。骨董図版に関する薀蓄も多くはなかったし。 あと邦題。大きくはずしていると思う。 …なんだ。いいとこなしじゃん。

Posted byブクログ