完訳 ペロー童話集 の商品レビュー
グリゼリディス ろばの皮 愚かな願いごと 眠れる森の美女 赤ずきん 青ひげ 長靴をはいた猫 仙女たち サンドリヨン 巻き毛のリケ 親指小僧 が収録されています。 馴染み深い話ばかりで読みやすいです。 グリゼリディスは男性の思い描く理想的な妻を描いている作品ですが、現実にはその...
グリゼリディス ろばの皮 愚かな願いごと 眠れる森の美女 赤ずきん 青ひげ 長靴をはいた猫 仙女たち サンドリヨン 巻き毛のリケ 親指小僧 が収録されています。 馴染み深い話ばかりで読みやすいです。 グリゼリディスは男性の思い描く理想的な妻を描いている作品ですが、現実にはそのような女性は存在しないでしょう。 私はこんな大掛かりな嘘をついてまで愛を確かめようとする夫と結婚したくありません。
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前半の「韻文による物語」は、読んでいてだらだらしていて冗長な感じがしたけど、思ったより楽しかったと思う。このような散文調は特に何も考えずにすいすい音を楽しむような感じで読めるので気持ちよかった。 後半は「眠れる森の美女」「サンドリヨン(シンデレラ)」など有名な話ばかりだったが...
前半の「韻文による物語」は、読んでいてだらだらしていて冗長な感じがしたけど、思ったより楽しかったと思う。このような散文調は特に何も考えずにすいすい音を楽しむような感じで読めるので気持ちよかった。 後半は「眠れる森の美女」「サンドリヨン(シンデレラ)」など有名な話ばかりだったが、読んだ感じは、こんな文章なんだなと言う感じだった。もっと綺麗な文体のような感じがしていたが、それは訳の問題だろうか。しかし、これらの物語の後に、教訓が述べられているのは面白かった。そのように解釈するんだなと言う感じで、文学の研究っぽかったけど、語り口調で発言者が絶対的な感じだった。文学の研究者でもそのような人が多いが、教訓にしてももっと謙虚に述べるべきじゃないかと思う。まあ、この童話の場合は子供向けも考えて、発言者の威厳って物が必要なのかも知れないが。
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日本でも有名な童話、赤ずきんちゃん、眠れる森の美女、長靴をはいた猫などおさめられた作品だけど、子どものころ知っているストーリーと違うとこもあって面白い。幸と不幸の振り幅によって、多くの教訓を語っているし、改めて読んでも新鮮さなため、大人が読むべきかも。
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唯一子どもを意識して書かれた、収集された中でたったひとつ不幸な結末を持つ警告の物語「赤ずきんちゃん」。 百年の眠りから覚め、王子と結婚した王女の物語には、まだ続きがあった「眠れる森の美女」など、各地に伝わっていた昔話の伝承、口承を集めての再話。詩人でもあったシャルル・ペローによる...
唯一子どもを意識して書かれた、収集された中でたったひとつ不幸な結末を持つ警告の物語「赤ずきんちゃん」。 百年の眠りから覚め、王子と結婚した王女の物語には、まだ続きがあった「眠れる森の美女」など、各地に伝わっていた昔話の伝承、口承を集めての再話。詩人でもあったシャルル・ペローによる当時の宮廷や社会への風刺、教訓も加味された、時に児童文学、時にフォークロアとも言われる17世紀、民間伝承に材を得てまとめられた『ペロー童話集』。
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大人が読んでもおもしろい。教訓付き。 17世紀のフランスで書きとめられた物語。 「眠れる森の美女」 「赤ずきんちゃん」 「青ひげ」 「長靴をはいた猫」 「シンデレラ」
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ペローは天才です。文句なし。だいすき。 教訓等々も読め、処女を守り通すべきと気付き始めた女性に是非。
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シャルル・ペローが、17世紀に、それまでに伝わっていた民間伝承をまとめて、物語の形でわかりやすく書き残した童話集。 有名どころでは、「サンドリヨン(シンデレラ)」「長靴をはいた猫」「赤ずきんちゃん」「眠れる森の美女」などの童話が収められている。 民間伝承というと、マザーグースのよ...
シャルル・ペローが、17世紀に、それまでに伝わっていた民間伝承をまとめて、物語の形でわかりやすく書き残した童話集。 有名どころでは、「サンドリヨン(シンデレラ)」「長靴をはいた猫」「赤ずきんちゃん」「眠れる森の美女」などの童話が収められている。 民間伝承というと、マザーグースのような、意味がわかりにくい、ちょっと不気味な感じがするものかと思っていたけれど、この童話集は、シンプルすぎるくらいにわかりやすい話しばかりだ。 話しの中には、人を食う王妃や、自分の家の地下室で何人もの妻を殺している男など、色々ととんでもない登場人物は出てくるけれど、そういう人物は結局、退治されることになる。 この童話集は、それぞれの話しに作者による「教訓」がつけられていて、要するに子供に聞かせることを一番の目的としているので、基本的には勧善懲悪のストーリーになっているんだろうと思う。 唯一の例外が「赤ずきんちゃん」で、一般に知られている物語は、最後には猟師が狼の腹を裂いて赤ずきんちゃんは助かるというハッピーエンドなのだけれど、それは、オリジナルのストーリーに後からマイナーチェンジを加えたバージョンであるらしい。 この、ペロー版の物語に添えられた教訓は、「誰にでも耳を貸すのはとんだ間違い」。結構すごい結末になっている。 「サンドリヨン」の教訓 美しさは女性にとってまれな財産、 みな見とれて飽きることはない、 しかし善意と呼ばれるものは、 値のつけようもなく、はるかに尊い。 これこそ名付け親がサンドリヨンにさずけた賜物、 熱心に仕込み、教育したので、 ついに王妃にまで仕上げえた次第。 (この物語の教訓はこうしたものだろうか) 美しいかたがたよ、この賜物は、美しく髪を結うことよりはるかに大事、 男の心を惹きつけ、目的をとげるには、 善意こそ仙女の真の贈物、 それなくしてはなにも出来ず、それあればすべてが可能。 もう一つの教訓 間違いなく有利なことは、 才知と勇気、家柄と良識、 神よりさずかった天賦の その他もろもろの才能に恵まれること。 しかしそれらを持ち合わせても無駄なこと、 出世には何の役にも立たぬ、 もし、それらの才能をいかす、 名付け親の代父や代母がいなかったなら。(p.222)
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長ぐつをはいた猫の教訓 1 一見役に立たないと思うものにも大きな価値がある 2 人は見た目をきれいにしておくべきである シュールです。
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