カラマーゾフの兄弟(第2巻) の商品レビュー
この本には大切なもの…
この本には大切なものがたくさんつまっていると思います。
文庫OFF
イヴァンはキリストを…
イヴァンはキリストを否定し糾弾するこの『大審問官』のドラマを、アリョーシャの前に語ってきかせる。
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メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1814593183730577603?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
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ゾシマ長老の長逝に関する騒動は、現代でもSNSにおける炎上がそれっぽいよなと思った。 アンチが何事かで勝ち誇って騒ぎ出すと、疑念を抱いていたファンとよく知らない部外者がその騒ぎに乗る、弁護の声は届かない…。こういうのって普遍的なのかもしれないな。
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大審問説話に人間の神に対する信仰の強さと、信じきれない弱さ、そして信じた上での細やかな見返りを求める読者のこころ。疲れるが、人間はどう生きれば良いか?悪魔は優しい言葉を囁きながら弱い人間に近づいて来る。悪魔の3つの問を一つ一つ解き明かして行く。 この掘り下げにドストエフスキーの凄...
大審問説話に人間の神に対する信仰の強さと、信じきれない弱さ、そして信じた上での細やかな見返りを求める読者のこころ。疲れるが、人間はどう生きれば良いか?悪魔は優しい言葉を囁きながら弱い人間に近づいて来る。悪魔の3つの問を一つ一つ解き明かして行く。 この掘り下げにドストエフスキーの凄さを感じる。でも、読んでいて楽に読める部分がほとんどないのと、難しいのとで疲れる。ロシア人の心の違いを感じる。
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長老様の一生が明らかになる巻です。私自身もアリョーシャに大きな影響を与えた彼がとても気になっていました。しかし、読んでいる途中で「長老」の話か物語での「現実」か分かりにくくなっているところがあるのでご注意下さい。
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恐らく第⑤篇プロとコントラだけでも1つの小説として成立する。しかしここが無かったらカラマーゾフの兄弟は成立しない。イヴァンがアリョーシャに「神と人間の創造はヨーロッパの仮説であって、ギリシャ以来のユークリッド幾何学による三次元空間も、平行線の公理を仮定しなければ別の世界が作られる...
恐らく第⑤篇プロとコントラだけでも1つの小説として成立する。しかしここが無かったらカラマーゾフの兄弟は成立しない。イヴァンがアリョーシャに「神と人間の創造はヨーロッパの仮説であって、ギリシャ以来のユークリッド幾何学による三次元空間も、平行線の公理を仮定しなければ別の世界が作られる」と語るとき、ロシア人は馬鹿だからと卑下する。コレは革命間近の19世紀末期ロシアのコンプレックスをよく表している。殺人犯リシャールの面白い話の後にいよいよ大審問官である。例の事件はまだ起こらない。岩波の版面が良く合っている。
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イヴァンの壮大な思考実験「大審問官」が載っているのがこの第二巻。キリストが魔女狩時代のスペインに再降臨するという想定。キリスト教になじみ深かったら、もっと面白いんだろうと思う。また「蜘蛛の糸」と同じ「一本の葱」の話が出てくるのもこの第二巻。とにかく面白い。
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なんだかんだ言って岩波版が好きな文体でした。純粋に個人的な好みです。イワンの口調が一番好み。ということで「反逆」と「大審問官」の収録されている第2巻が一番思い入れがある。
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