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審判 の商品レビュー

3.9

48件のお客様レビュー

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悪夢にも似たカフカの…

悪夢にも似たカフカの、シュールでユーモラスな世界。是非一度、触れてみて下さい。

文庫OFF

最近のホラーなんて足…

最近のホラーなんて足もとにも及ばない恐怖感があります。もちろんミステリーでもホラーでもない作品なのですが、読みやすく、エンタメファンの人にもおすすめです。

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何の前触れもなく告訴…

何の前触れもなく告訴される主人公ヨーゼフ・K。誰もその理由を知らない。おそらく理由などない。穴倉に突き落とされたKはもがけばもがくほど、光の届かないところへ迷い込んでいく。抜け出す道はもはやない。Kの弁護士が言う「被告たちというのはほかでもない、いちばん美しい人たちなんですな」と...

何の前触れもなく告訴される主人公ヨーゼフ・K。誰もその理由を知らない。おそらく理由などない。穴倉に突き落とされたKはもがけばもがくほど、光の届かないところへ迷い込んでいく。抜け出す道はもはやない。Kの弁護士が言う「被告たちというのはほかでもない、いちばん美しい人たちなんですな」との言葉はどういう意味か?抜け道のない訴訟手続のごとき生を生きることが、人としての一番の美しさだというのか。

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途中で読むのをやめた…

途中で読むのをやめたいのにやめられない作品。これは”現実”を描いた作品です。こんなに不安と恐怖感を与えてくれる作品を他に知りません。

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突然、逮捕される冒頭…

突然、逮捕される冒頭は印象的。ラストも良いけれど、未完なのが悔やまれる。

文庫OFF

平凡なサラリーマンK…

平凡なサラリーマンKはある日突然覚えのない裁判にかけられ、どんどん窮地に追い込まれていく。この作品を読んでいると、言い知れぬ不安に襲われます。明らかに不条理ですが、しかし世の中はこうなのです。

文庫OFF

2024/02/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公ヨーゼフ・Kの人生を通じて、不条理を描いている。なぜ彼は逮捕されたのか、何が起こっているのか、最後まで彼は知ることはないまま、殺される。第7章くらいまでは退屈に感じたが、これもカフカが読者に不条理を感じさせるためにわざと冗長にしたのではないかとも感じられた。第8章からはおもしろく、特に画家ティトレリの話は興味深かった。終始不条理に満ちた作品だった。また時間を置いて読みたい。

Posted byブクログ

2024/01/28

カフカの世界観である夢のような状況設定。あまりにも巧みに書かれすぎててあまり理解できなかった。もっと大人になったらもう一度読んでみようかな。

Posted byブクログ

2023/10/23

なぜか裁判に巻き込まれ、当人は何の裁判なのかまったく罪状も分からないまま話しが進んでいくという、ある男の不条理な運命が描かれます。 ただそれだけの小説と言ってしまえばそれまでですが、逆によくこれだけ読ませる小説が書けるものだと感心しながら読めました。 残念なのは、この小説は未...

なぜか裁判に巻き込まれ、当人は何の裁判なのかまったく罪状も分からないまま話しが進んでいくという、ある男の不条理な運命が描かれます。 ただそれだけの小説と言ってしまえばそれまでですが、逆によくこれだけ読ませる小説が書けるものだと感心しながら読めました。 残念なのは、この小説は未完成ということ。9章「聖堂で」と衝撃的なラストの10章「最後」の内容は突然すぎですね。解説にそうなった経緯が書かれていましたが、完成する見込みがないまま世に出てしまった感じです。 ラストは書き切っているので、それだけに最後の繋がりの悪さが惜しまれます。ただし、自分は『変身』より、こちらの方が好みです。

Posted byブクログ

2022/07/18

一つのシステムが全く別のシステムに侵略される感覚を描き出した、ただそれだけの小説。城なんかもまさにそうだが、一つの小説を、たった一つの感覚で貫かせるというのは本当に凄い。 本作の作中の訴訟を巡るドタバタ劇は、徹頭徹尾喜劇的なものだが、その顛末が喜劇的な余韻を漂わせつつ突然の死を以...

一つのシステムが全く別のシステムに侵略される感覚を描き出した、ただそれだけの小説。城なんかもまさにそうだが、一つの小説を、たった一つの感覚で貫かせるというのは本当に凄い。 本作の作中の訴訟を巡るドタバタ劇は、徹頭徹尾喜劇的なものだが、その顛末が喜劇的な余韻を漂わせつつ突然の死を以って締め括られるということがあまりにも皮肉。 20世紀の人類が、国だとか民族だとかのシステム間の衝突によって、そこに属する小さな個人が本当は何が起こってるのかよく分からないままその命を強制的に終了させられた多くの事実を考えると、とんでもなくすごい小説なのだ。文章も比較的ノってるし。でももう2度は読まんでいいな。

Posted byブクログ