にんじん の商品レビュー
一家の姿がとにかく奇…
一家の姿がとにかく奇妙で漠然とした恐怖感や嫌悪感のようなものが這い上がってくる。一度読んだら忘れられない名作。
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にんじんに対する家族…
にんじんに対する家族の仕打ちに腹が立ってしょうがなかった。今ならまた違った見方が出来るのかもしれませんが。
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ルナアルのにんじんで…
ルナアルのにんじんです。母に反抗できないにんじんを見ると昔と今の違いがわかります。
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小学3年くらいの時に、可愛い表紙に釣られて読んだトラウマ本。当時、学校でも家でも精神的に安心することができなかった自分とにんじんが重なって余計辛いのになんか興味があって読んじゃってたから、昔から辛い話しが好きだったんだと思う。内容はよく覚えてないけど、釣り針が指に刺さって取れない...
小学3年くらいの時に、可愛い表紙に釣られて読んだトラウマ本。当時、学校でも家でも精神的に安心することができなかった自分とにんじんが重なって余計辛いのになんか興味があって読んじゃってたから、昔から辛い話しが好きだったんだと思う。内容はよく覚えてないけど、釣り針が指に刺さって取れない場面だけ、鮮明に覚えてる。(たぶんあったはず)
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子どもらしい無邪気さと愛情を求める気持ちを持つ反面、状況や人間を冷静に分析し、狡猾さと諦念を感じさせるにんじんの矛盾する性質が、夫婦や兄姉の気味の悪さと不信感を買い、嗜虐心を煽っている。 肉体的にも精神的にもひどい仕打ちを受けるにんじんの様子が語られているが、哀れを誘うような調子...
子どもらしい無邪気さと愛情を求める気持ちを持つ反面、状況や人間を冷静に分析し、狡猾さと諦念を感じさせるにんじんの矛盾する性質が、夫婦や兄姉の気味の悪さと不信感を買い、嗜虐心を煽っている。 肉体的にも精神的にもひどい仕打ちを受けるにんじんの様子が語られているが、哀れを誘うような調子ではなく、あくまで淡々と客観的な物語が続き、その中に皮肉と滑稽と繊細さが織り込まれている面白い本だった。
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母親からの虐待に堪え忍ぶ、赤髪の少年にんじんの話。可哀想な少年だと同情してしまいそうだが、虐待に関するディテールはあえてぼかされ、ユニークな話に仕立てられている。まぁ正直、そんなにおもしろくはなかった。これはあくまでも児童文学なのかもしれない。あと、岩波文庫だからか、字が小さいし...
母親からの虐待に堪え忍ぶ、赤髪の少年にんじんの話。可哀想な少年だと同情してしまいそうだが、虐待に関するディテールはあえてぼかされ、ユニークな話に仕立てられている。まぁ正直、そんなにおもしろくはなかった。これはあくまでも児童文学なのかもしれない。あと、岩波文庫だからか、字が小さいし文章が読みづらかった。新潮文庫のほうがよかったのかもしれない。
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岸田国士訳。支配的で不安定な母親と無関心な父親、上手に躱してやり過ごす兄と姉に囲まれて育つ主人公の話。19世紀フランスの地方が舞台だということを念頭に置かないと出てくる差別用語や体罰、そもそもの「にんじん」の呼び名にギョッとさせられる。短く挟み込まれる寮生活のシーンでは今でいうと...
岸田国士訳。支配的で不安定な母親と無関心な父親、上手に躱してやり過ごす兄と姉に囲まれて育つ主人公の話。19世紀フランスの地方が舞台だということを念頭に置かないと出てくる差別用語や体罰、そもそもの「にんじん」の呼び名にギョッとさせられる。短く挟み込まれる寮生活のシーンでは今でいうところの姓虐待なのではないか?とも読める内容が描かれている。山本有三の「路傍の石」や下村湖人の「次郎物語」が頭に過ぎる、子供の時の怪我と砂ぼこりと汗の匂いを感じる作品だが、主人公のにんじんは裕福な家庭で育ち学校にも通っており、実の両親と兄弟と暮らしている。 家族、特に母親との関係性が軸になっているため、短い休みで実家に戻り(本来であれば)楽しく心休まる時間が、主人公にとっては苦痛を伴う時間として書かれ、また後半でセリフにも表れている。主人公から見た大人達の理不尽な仕打ちに目が行きがちではあるが、大人の軽い一言が刃物のように刺さったり、ちょっとした気まぐれの甘やかしに天にも昇る気持ちになったり、誰もが人生の経験値の少ない子供だったころに感じたことのある心の浮き沈みや痛みが鮮明に描かれている。ただ、それにしてもこの親は教育に良くないと考えさせられる部分が多く、まだすべての歯が生え変わっていない子供を物かペットのように扱う両親のセリフや態度に思わず身体が強張った。途中、猫に対する残酷なシーンがあるので苦手な方は注意されたし。
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2020年4月再読。読後の印象は、にんじんの悪童ぶりや、ルピック婦人(母親)との確執から、ルピック氏(父親)のユーモアを込めたにんじんへの愛情と期待に移った。1世紀前の多動性傾向の学業優秀児の身辺記とも。10代で触れた本を、40代に再読する愉しみ。
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読書会の課題本として読んだ。 暴力こそないものの、主人公である「にんじん」が精神的に虐待を受けていてとてもつらかった。ああ言えばこう言う式に、結局は何も言っても否定されるので、単純な事柄さえ素直に口にできなくなってしまっている姿が痛々しい。 それでもまだ親からの愛情を求めているら...
読書会の課題本として読んだ。 暴力こそないものの、主人公である「にんじん」が精神的に虐待を受けていてとてもつらかった。ああ言えばこう言う式に、結局は何も言っても否定されるので、単純な事柄さえ素直に口にできなくなってしまっている姿が痛々しい。 それでもまだ親からの愛情を求めているらしいにんじんが可哀そうだった。 それだけに、最後ではっきりと母親への感情を出す場面では「その調子だ!」と思った(笑)。 明らかにおかしいのは、彼の母親の方なのだから、それをきちんと表明できるにんじんはすごい。私はにんじんの父親もひどいなぁと思っていて、それは父親がにんじんに「お前が今より幸せになることなんてない」と言う場面からも明らかだ。自分の子供に、「今より幸せになることなんてない」(=今がお前の一番幸せな時だ)と言うなんて、何様なのだ? と思う。現状を肯定したいがために、子供を支配しようとしているだけだ。 ……と思っていたのだけど、読書会で全く違う意見、むしろ正反対な意見が出て、とても新鮮だった。 その人の解釈では、ここは(この後に続く文もふまえて)父親の子供へ対する思いやり=お前も大人になれば自由になれるのだぞ、という認識を共有する場面なのだそうだ。現実を受け入れた上で、共に戦っていこうという励ましと読まれたらしい。 読みがぜんぜん違ってびっくりした。読書会をすると、自分の視点以外にもさまざまなものの見方、受け取り方があるのだなぁと改めて感じる。
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小学生の時に児童文学漫画版で読んだ本。 その時のにんじんは可愛らしかったが、 本を読み返すと結構意地が悪いし打算的で かなり印象が変わった。
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