蹴りたい背中 の商品レビュー
芥川賞受賞とか、評論抜きで読みたい本。
読んだとき「若いな」と思うか「わかる!」と思うか。読む年齢により分かれる感もありますが、高校生ゆえの自意識の高さや、説明のつかない感情、伝わってきます。芥川賞受賞とか、評論抜きで読みたい本。
zxc
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
どの登場人物にも共感することはなかった。すべての描写が詳細で、リアルで、少し気持ち悪くて新鮮で、面白かった。登場人物に共感できないことが悔しくもあった。もっと綿矢りさの作品を読んでみたくなった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
令和の推し活文化がすっかり浸透した現代に読んだわけだが、当時のオタクってこんなに肩身狭かったのかぁと思いながら読んでいた。 とにかく人と群れていないとこちらが変わってる人扱い。そこは現代も当時も変わらないところかもしれない。多少受け入れられるようにはなったが… 主人公のハツちゃん、孤独こそ感じるが、レベルの合わないクラスメートに合わせるよりも一人でいることを選べるしっかりした芯のある子という印象を受けた。 にな川に対して感じるそれは今でいうところの、キュートアグレッシブなのだろう。 フェチが開花するお話なのかと思いながら読んだが、見当違いでした。
Posted by
初めての綿矢作品。 今思えば、発刊当時に読まなかったのは、賞まで獲ってしまうような同い年の人への嫉妬からだろうなw やっと他人のすごさを認められる年齢になって読んでみて、高校生時代の激しく揺れ動く感情を言葉にするとこんなにも印象的な文章になるものなのか!?と驚いています。 昔...
初めての綿矢作品。 今思えば、発刊当時に読まなかったのは、賞まで獲ってしまうような同い年の人への嫉妬からだろうなw やっと他人のすごさを認められる年齢になって読んでみて、高校生時代の激しく揺れ動く感情を言葉にするとこんなにも印象的な文章になるものなのか!?と驚いています。 昔の自分を見ているような気持ちにもなり、少しざわついたけど、それも受け入れられる年齢でよかった。
Posted by
高校生特有のクラスで1人で居る時の孤独感が、読んでいて恥ずかしさもあり、懐かしさもあり、不思議な気持ちになった。にな川へは、自分と同じ孤独を味わっていて、一歩引いてクラスメイトを見ている仲間だと思ってたけど、オルちゃんという自分の世界を持っていて、それに対する憧れや嫉妬みたいな気...
高校生特有のクラスで1人で居る時の孤独感が、読んでいて恥ずかしさもあり、懐かしさもあり、不思議な気持ちになった。にな川へは、自分と同じ孤独を味わっていて、一歩引いてクラスメイトを見ている仲間だと思ってたけど、オルちゃんという自分の世界を持っていて、それに対する憧れや嫉妬みたいな気持ちがあったのかな?だから蹴りたいのかな?と思った。
Posted by
クラスメイトのレベルが低いと見下し、部員のおしゃべりや顧問への媚売りをくだらないと軽蔑し、孤立は怖いくせにイキがっている主人公ハツは、拗らせ、まさに中二病。 思春期特有のもどかしい感情がみずみずしく描かれており、衝動に駆られて抱く「背中を蹴りたい」という不思議な感情こそ、第二次...
クラスメイトのレベルが低いと見下し、部員のおしゃべりや顧問への媚売りをくだらないと軽蔑し、孤立は怖いくせにイキがっている主人公ハツは、拗らせ、まさに中二病。 思春期特有のもどかしい感情がみずみずしく描かれており、衝動に駆られて抱く「背中を蹴りたい」という不思議な感情こそ、第二次性徴を表現しているのかな。 その表現力すごいなぁ19歳綿矢りさ!! ハツが観察する、にな川に対する気持ち悪さ、 口から唾をとばして話してくる、 着古して襟ぐりの内側が垢で汚れて茶色くなってるシャツ、 しゃぶりかけの飴を口から落とす、切符を噛む… これらの気持ち悪い描写は、性への目覚め的なエロさを感じるし、背中を蹴る行動は、衝動的な性欲。 個人的には、 エアコンから出るちょっと生臭い鰹節のようなにおいの冷気 が漂うにな川の部屋の感じが一番気持ち悪い(笑) ハツはもともとは空気の読める子だった。 無印でオリちゃんと会った際、一緒にいた外国人カメラマンから、 餌を与えられるようにコーンフレークを食べさせられ、無様な恰好でコーンフレークを食べて見せたら、気味悪がられたという一節が、私の胸を締め付けた。 やらなかったらしらける空気が怖いから、ノリ良く付き合っただけなのに。 これがきっかけなのかは定かではないけれど、 高校生になったハツは、5人組を作れと言われればあぶれてしまう、お昼の弁当はカーテンの中で一人で食べる、孤独な学校生活になっていく。 自分と同じように、友達もいないちょっと変わった男子にな川への歪んだ愛情は、やっぱりどこかで人とのつながりを求めている気持ちがあり、それは恋心にはまだ発展しきれない思春期の複雑な感情。
Posted by
綿矢りささんの著書は本当に早く読める。不思議なくらい。本作も1時間ちょっとで読み切った。 たまにティーンズ文学に分類されていることがあるけど、ティーンズを題材にした成人向け小説だと思った。ハツの蹴りたい衝動に共感はしないけど、キュートアグレッションに近かったりするのかな。 中学高...
綿矢りささんの著書は本当に早く読める。不思議なくらい。本作も1時間ちょっとで読み切った。 たまにティーンズ文学に分類されていることがあるけど、ティーンズを題材にした成人向け小説だと思った。ハツの蹴りたい衝動に共感はしないけど、キュートアグレッションに近かったりするのかな。 中学高校ならではの、自我と周囲との差を痛くも気持ちよく思う感覚がこんなに具体的に表現できるなんてさすがです。プールの着替えの喩えとか、男性は共感できるかわからないけど女性には刺さる気がする。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
主人公・ハツの心の弱さを描いた作品だと思った。 グループ行動する高校の同級生を低レベルだと決めつける。部活動をうまくサボる陸上部を軽蔑する。クラスメイトに迎合していると思われないために笑いをこらえる。 全ては自分が特別でありたい、上位の存在でありたいと思う故の行動なのではないかと思う。 自分が異種であるかもしれないという可能性を意識的に排除している。にな川に同級生が低レベルであることを告げるシーンがそれを表してると思った。 でも、やっぱり心の隅では自分は高いレベルの人間なのではないと考えてしまうときがあるのだろう。そこで明らかに自分より下位のにな川に目をつけた。 自分よりも下位の存在の彼が悲しむ姿を見たい。痛ぶられてる姿が見たい。そしてそんな彼の背中を蹴りたい。そんな話なのだと思った。 高校生らしい捻くれ方を丁寧に描いた作品。下位のグループに染まってしまった親友との決別、にな川への依存が高まるラスト。この作品を締めくくるのに美しいラストだと思った。
Posted by
「さびしさは鳴る」この冒頭の一文に鷲づかみされた! この冒頭の一文が、最近、紙の新聞が読みたくてとり始めた「毎日小学生新聞」に紹介されていた。綿矢りささん。『インストール』は読んだし、映画も見たけど、この芥川賞作品は読んでいなかった。 グループを作る時、あぶれ者の二人、長谷川とに...
「さびしさは鳴る」この冒頭の一文に鷲づかみされた! この冒頭の一文が、最近、紙の新聞が読みたくてとり始めた「毎日小学生新聞」に紹介されていた。綿矢りささん。『インストール』は読んだし、映画も見たけど、この芥川賞作品は読んでいなかった。 グループを作る時、あぶれ者の二人、長谷川とにな川がS極とN極のようにひきつけられていく。でも、恋愛でもない、親友でもない。モデルのオリチャンを追いかけるオタクと高一女子の不思議な関係だ。 学生時代、さだファンだった私は、「さだ=暗い」と隠れさだに追いやられた。オタクにまだ市民権がなかった時代。でも、今はオタク活動は推し活になり、むしろ幸せ感が漂っている。 綿矢りささんの文章はキレッキレだった。直喩、暗喩の連続、そして少女のもつ瑞々しさ。 朝井リョウさんの表現も面白いが綿矢さんも面白い。 小学生新聞のおかげで、いい小説に出会えた。
Posted by
特に何がいいたいとかはわからなかった。 だけど、今まで誰にも話していない、誰からも聞いたことのない話や感情が綴られていて、好感持ちました^_^
Posted by
