食卓のこころ の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
手作業ができる人に憧れる。 父も母方の祖母も手先が器用だったのに、その隙を縫って不器用に生まれついた私にとっては、手先が器用だけではなく文章が上手でイラストも上手いという著者は、最上級の憧れだ。 繕い物、できん。 手間暇かけた料理、作れん。 何よりも、手間を惜しまないその心根が、ちょいと欠けている。 不器用という最前提はあれども。 だけど、想像力という名の妄想力に恵まれている私は、彼女の文章を読みながら、自分が実際行っているかのように脳内で再現できる。 それというのも彼女の文章が簡潔でありながら明瞭だからだ。 おかげで私は苦労もせずに手仕事をした気になって、満足している。 ”「ていねいに暮らすって、どんなことでしょうね」 うーん。 ていねいに暮らすって、ていねいに暮らしたいと希(ねが)うことかもしれません。”
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エッセイストという仕事だと、家にいる時間が長い→家の中に目が行く→充実させたい→エッセイの題材に、となるのが自然の流れということになるんだろう。か。
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