大江戸庶民のあっと驚く生活考 の商品レビュー
川柳ベースの江戸の庶民生活考証。意外というより、面白みが川柳から来る。テレビの考証がけっこういい加減なこともわかる。川柳入門にもなるか。
Posted by
働いて日銭を稼ぎ、安価で美味い物を食べ、日が落ちれば眠り、翌朝またきっちり起きて仕事をする。 春は摘み草や野掛け(ピクニック)、花見に沸き、夏には潮干狩りを楽しみながら日々の菜を得、夕顔の下で涼み、秋は紅葉狩りや茸狩り、暮れれば虫聞き、虫合わせで夜長を愛で、冬は熱燗を引っ掛けなが...
働いて日銭を稼ぎ、安価で美味い物を食べ、日が落ちれば眠り、翌朝またきっちり起きて仕事をする。 春は摘み草や野掛け(ピクニック)、花見に沸き、夏には潮干狩りを楽しみながら日々の菜を得、夕顔の下で涼み、秋は紅葉狩りや茸狩り、暮れれば虫聞き、虫合わせで夜長を愛で、冬は熱燗を引っ掛けながら雪見と洒落込む……。 そこには現代人が失った原初的なおおらかさ、神を畏怖する自然崇拝、「相身互い」という相互扶助。なにより「お天道様に恥じない生き方をする」という心意気が見えた。 江戸の世相を生き生きと詠う古川柳を繙き、当時の闊達な庶民たちの暮らしぶりを紹介する良書。
Posted by
江戸時代の川柳作者のユーモアセンスにはただただ驚かされるばかりである。そこから垣間見えるものも大変教養になる。
Posted by
- 1