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リアルタイム地震学 の商品レビュー

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2021/04/03

筑波大学の授業科目「地震学」の教科書。 初学者に適する。これまでの地震記録も収録。 地震の物理と観測法が簡潔にまとめられている。震源と波動の基礎理論に研究動向も盛り込まれ、一般向けの教養書ではない専門書である。とはいえ数式の導出が無く、深掘りされず専門に学ぶには物足りなさがある...

筑波大学の授業科目「地震学」の教科書。 初学者に適する。これまでの地震記録も収録。 地震の物理と観測法が簡潔にまとめられている。震源と波動の基礎理論に研究動向も盛り込まれ、一般向けの教養書ではない専門書である。とはいえ数式の導出が無く、深掘りされず専門に学ぶには物足りなさがあるが、初学者には最適と言えよう。まず本書で専門用語と概要をつかみ、詳しい専門書に進むとスムーズに理解できる。 理論や数式に偏らず、実際の地震の計測結果や被害事例との対応にもバランス良く記述しており、実現象の把握ができて非常に良い。理学的な解説が主であるが、工学的な観点で観測網と情報網の構築や予知と防災といった応用面の解説も分量がある。10年間に起こった大地震の震源図やマグニチュードの情報を一覧にまとめているのが特長で資料としても大変参考になる。 目次 1.地震波と震源 2.地震情報システム 3.リアルタイム地震防災システム 4.得られた震源パラメータ 5.地震予知計画との関わり 6.弾性体の運動方程式 7.波動と波線 8.多層構造中の波動伝播 9.モーメントテンソルの放射パターン 10.1990年代以降の主な浅発大地震の震源パラメータ

Posted byブクログ