残光 の商品レビュー
再び伝説の始末屋 榊原健三が登場 ススキノ探偵シリーズの「俺」「高田」「桐原」「相田」「松尾」も事件に巻き込まれ、ヤクザと腐敗しきった北海道警を相手に始末をつける。 しかし、恵太はしっかりしずぎでは?父親譲り? この子の将来はどうなる?
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ちょっと疲れが残る。 何がどう良くないと言う訳では無いんですが、 榊原の行動の歯に物が挟まった具合が、 何とも・・・。 それと、何時もの「俺」「高田」「桐原」「相田」「松尾」達も 出てきます。 そういう意味では、東直己作品を否応なく意識させられて、 良いんですが、逆に言うと、ス...
ちょっと疲れが残る。 何がどう良くないと言う訳では無いんですが、 榊原の行動の歯に物が挟まった具合が、 何とも・・・。 それと、何時もの「俺」「高田」「桐原」「相田」「松尾」達も 出てきます。 そういう意味では、東直己作品を否応なく意識させられて、 良いんですが、逆に言うと、ススキノ探偵シリーズなのか、 あるいは他のシリーズなのか、ごっちゃになってしまいました。 つまらないとか、良くないとかいう訳ではないんですが、 そういう意味で、なんか、ちょっと違和感。
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北海道の伝説の元始末屋、健さん。 愛すべきものに立ち上がる男度。しびれるね。恰好いい。 探偵はバーにいるシリーズの俺、松尾、果ては高田まで登場。 このリンクも読者には嬉しい限り。 このハードボイルド、何よりもテンポが良い。後半でダレそうなものだが、映画のカット割のような切替の...
北海道の伝説の元始末屋、健さん。 愛すべきものに立ち上がる男度。しびれるね。恰好いい。 探偵はバーにいるシリーズの俺、松尾、果ては高田まで登場。 このリンクも読者には嬉しい限り。 このハードボイルド、何よりもテンポが良い。後半でダレそうなものだが、映画のカット割のような切替の早さ。 読者を惹きつけるね。 こういう地元に根付くローカルものって、読んでて心地良い。
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これも北海道を舞台にしたサスペンス。北海道警はかつてから裏金つくりなどで腐敗の巣窟のようなイメージがあるが、この小説ではその腐敗がきわまってやくざとつながっている設定となっている。 そんな腐敗の中、事件に巻き込まれ消されてしまいそうな家族をたすける凄腕の男。その男の活躍が小説の中...
これも北海道を舞台にしたサスペンス。北海道警はかつてから裏金つくりなどで腐敗の巣窟のようなイメージがあるが、この小説ではその腐敗がきわまってやくざとつながっている設定となっている。 そんな腐敗の中、事件に巻き込まれ消されてしまいそうな家族をたすける凄腕の男。その男の活躍が小説の中心で、奇想天外すぎる部分もあるが結構楽しめた。
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おースゴイ。 榊原さん、つおーい、コワーイ、やさしい。 高倉健の映画をみているようであった。 あ、古い? おなじみの登場人物たちを 別角度から見るのはおもしろかった。 それぞれの立場とそれぞれの言い分。 それぞれの性格。 みんなそれぞれの生き方がある。 「俺」ってそんな風にみ...
おースゴイ。 榊原さん、つおーい、コワーイ、やさしい。 高倉健の映画をみているようであった。 あ、古い? おなじみの登場人物たちを 別角度から見るのはおもしろかった。 それぞれの立場とそれぞれの言い分。 それぞれの性格。 みんなそれぞれの生き方がある。 「俺」ってそんな風にみえているのぉ・・という感じ。 なんか、いいとこなしやん。 「ああ、あのデブね」って言われるんだぁ。 と、ちょっとビックリ。 でも、マジメなんだよね、妙に。 高田なんて、声だけで大いに活躍なのにぃ。
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伝説の始末屋・榊原健三シリーズ。人目を避け、山奥で暮らしていた健三。かつての恋人の息子が事件に巻き込まれる。救うべく街へ向かう健三。警察組織、ヤクザが絡んでいた。 事件の起こり展開には引き込まれたが、事件の隠れた背景、結末はもうちょっとかも・・・。
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守るべき人がいる。 その強い思いが泣かせる。 その人がひとたび窮地に立てば 男は山を降りる。 主人公の名は、榊原健三。 かつて“凄腕の始末屋”として 恐れられた男。 テレビでかつて愛した女の窮状を見た男は 単身札幌へ向かう。 冬の北海道を舞台にかつてない戦いが始まる。 健...
守るべき人がいる。 その強い思いが泣かせる。 その人がひとたび窮地に立てば 男は山を降りる。 主人公の名は、榊原健三。 かつて“凄腕の始末屋”として 恐れられた男。 テレビでかつて愛した女の窮状を見た男は 単身札幌へ向かう。 冬の北海道を舞台にかつてない戦いが始まる。 健三は人質にとられた かつての彼女の息子・恵太を救いに 札幌へ向かったのだ。 しかし、この人質事件はやがて 道警の腐敗を暴きだす大事件へ発展する。 圧倒的な強さをもつ健三。 次々と敵を倒していく。 その強さが爽快だ。 健三は恵太を守るため 道内を動きまわることになる。 そこに太っちょの「便利屋」も同行として加わる。 この奇妙な3人組が心に響く。 子どもと健三の心の交流がいい。 かつて愛した女の息子へのいとおしみ。 男としての強さを伝える意志。 しかし、健三と恵太、便利屋には 道警の腐敗を隠蔽しようとする ヤクザ組織、そして悪徳刑事が たばになって襲いかかる。 緊迫の展開。 そのとき。 健三のかつての兄弟分で 関西ヤクザに対立する桐原組長の 健三への思いがいい。 そして、クライマックス。 助けに来た桐原組の組員もやられ ビルの屋上で恵太ともども あわや風前のともしびの健三がいる。 そのとき。 DJの活躍がいい。 ラストのどんでん返しがいい。 こうした窮地の脱出の仕方もあるのかと舌を巻く。 最後に、健三は恵太と別れる。 この別れのシーンがいい。 泣きそうになる恵太に健三は言う。 「お母さんに会ってから、泣け」 そして、男は山に帰る。 また、守る日のために 爪をとぐ。 第54回日本推理作家協会賞受賞 傑作ハードボイルド。 それが『残光』だ。
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凄腕の始末屋として恐れられた榊原健三は、今では人目を避けて山奥で暮らしていた。ある日、山を下りた彼の目に飛び込んできたのは、テレビに映ったかつての恋人・多恵子の姿だった―。事件に巻き込まれた多恵子の息子を救うべく、健三は単身札幌へと向かう。だが、彼女の息子が巻き込まれたのは、単な...
凄腕の始末屋として恐れられた榊原健三は、今では人目を避けて山奥で暮らしていた。ある日、山を下りた彼の目に飛び込んできたのは、テレビに映ったかつての恋人・多恵子の姿だった―。事件に巻き込まれた多恵子の息子を救うべく、健三は単身札幌へと向かう。だが、彼女の息子が巻き込まれたのは、単なる人質事件ではなかった...。第54回日本推理作家協会賞を受賞した傑作長篇ハードボイルド。
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ストイックなまでにひたむきな主人公がカッコイイ! 男として、みならいたくなるような主人公。ストーリー的にはまあまあ。
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2001年の日本推理作家協会賞受賞作。 榊原健三シリーズになるのだが、この作者結構な数の作品を出してます。 まだまだ手にとってない作品があるので徐々に攻めて行きたいものです。
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