聖遺の天使 の商品レビュー
レオナルド・ダ・ヴィンチが好きなので読んでみた。 ストーリーは特に盛り上がる箇所もなく、人物描写も平坦で 全体的に可もなく、不可もなく。 物語としてはキチンとまとまっているが、平凡。 ミステリー要素も、殺人のトリックは序盤で気付くし 、犯人もおおよそ目星が付く。 伏線はキチンと回...
レオナルド・ダ・ヴィンチが好きなので読んでみた。 ストーリーは特に盛り上がる箇所もなく、人物描写も平坦で 全体的に可もなく、不可もなく。 物語としてはキチンとまとまっているが、平凡。 ミステリー要素も、殺人のトリックは序盤で気付くし 、犯人もおおよそ目星が付く。 伏線はキチンと回収されているので難はないけれど、 取り立てて良い点もない。 続編もあるが、別段、読みたいとは思わなかった。
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2010年7月29日 読了。 しばらく前に読んだ『旧宮殿にて』のシリーズらしき作品で、前作が短編連作だったのに対し本作は長編ミステリィ。学園モノにSF、日本史に西洋史にと、ほんとに器用だなこの作家。 もはやこのシリーズはキャラ読みに近い感覚で、レオナルドとチェチリアが好き。死...
2010年7月29日 読了。 しばらく前に読んだ『旧宮殿にて』のシリーズらしき作品で、前作が短編連作だったのに対し本作は長編ミステリィ。学園モノにSF、日本史に西洋史にと、ほんとに器用だなこの作家。 もはやこのシリーズはキャラ読みに近い感覚で、レオナルドとチェチリアが好き。死体を動かすトリック(?)はすぐに見当がついてしまったものの、西洋美術や当時のイタリアの情勢などに関する描写は著者の幅広い知識量を窺わせるものがあり楽しめる。 なお、この作品単品でも十分楽しめるとは思うが、キャラクタを把握してからの方が楽しさが増すと思うので、先に『旧宮殿〜』を読むことを強く勧めたい。
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謎解きをするレオナルド、というのがとても新鮮だった。レオナルドのアトリエの描写が細かいので、人物もリアルに感じられる。チェチリア嬢が魅力的。
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レオナルド・ダ・ヴィンチが探偵役。基本的にこの時代の雰囲気は好きだが思い入れはないので、気軽に読める。ダ・ヴィンチが少々類型的ではあるものの、文章で読ませるのはジョブナイル出身の作家だからか。トリック的には、どこかで見た印象が強く、消化不良。ただ、「白貂を抱く《貴婦人》」であるチ...
レオナルド・ダ・ヴィンチが探偵役。基本的にこの時代の雰囲気は好きだが思い入れはないので、気軽に読める。ダ・ヴィンチが少々類型的ではあるものの、文章で読ませるのはジョブナイル出身の作家だからか。トリック的には、どこかで見た印象が強く、消化不良。ただ、「白貂を抱く《貴婦人》」であるチェチェリア嬢が生き生きとして可愛らしい。(2007/08/02)
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レオナルドの造詣は、名探偵のテンプレどおりって感じ。 美形、聡明、当時としては科学的、でもやさしい人当たり、みたいな。 ラノベから入った人でもあまり違和感を感じないんじゃないかな。 15世紀のイタリアもそれほど違和感を感じない。 政治、宗教の問題や人物造詣もしっかりしている(よ...
レオナルドの造詣は、名探偵のテンプレどおりって感じ。 美形、聡明、当時としては科学的、でもやさしい人当たり、みたいな。 ラノベから入った人でもあまり違和感を感じないんじゃないかな。 15世紀のイタリアもそれほど違和感を感じない。 政治、宗教の問題や人物造詣もしっかりしている(ように見える)。 一般読者からすればこの程度整合性が取れていれば問題なし。 ただ、メインの謎が大トリックを用いてる割りに魅力が乏しいのが難点か。 謎や状況は十分に魅力的なのだが、如何せん解決がそれほど心に響かないのがなぁ。 既視感があるというか……。 聖遺物である香炉の謎は、さまざまに趣向が凝らしてあって楽しかったのだけど。 もう少しで傑作、といった印象。
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