アップフェルラント物語 の商品レビュー
20世紀初頭のヨーロ…
20世紀初頭のヨーロッパの小国アップフェルラント王国を舞台とした話で、王国の重大な秘密を握る少女と勇敢な少年の冒険活劇です。
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舞台はヨーロッパでし…
舞台はヨーロッパでしょうか・・?結構面白いです
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田中芳樹の長篇冒険小説『アップフェルラント物語』を読みました。 田中芳樹の作品は初めて読みました。 -----story------------- 20世紀初頭のヨーロッパ。 アップフェルラント王国の孤児ヴェルは、囚われの身の少女フリーダと運命的な出会いをした。 彼女の手には全...
田中芳樹の長篇冒険小説『アップフェルラント物語』を読みました。 田中芳樹の作品は初めて読みました。 -----story------------- 20世紀初頭のヨーロッパ。 アップフェルラント王国の孤児ヴェルは、囚われの身の少女フリーダと運命的な出会いをした。 彼女の手には全世界を揺るがしかねない、王国に隠されたある重大な秘密が!ヴェルは好漢フライシャー警部とともにフリーダを救出。 しかし、強大なドイツ帝国軍の魔手もすぐそこに迫っていた―。 心躍る波瀾万丈の冒険小説。 解説/赤城毅 ----------------------- 徳間書店が発行しているSF雑誌『SFアドベンチャー』に、1989年(平成元年)から1990年(平成2年)にかけて掲載され、同年に刊行された作品……挿絵はふくやまけいこが描いています。 1905年、中央ヨーロッパの小国アップフェルラント王国の首都シャルロッテンブルクで暮らす14歳の孤児ヴェルギール・シュトラウス(ヴェル)は、シャルロッテンブルク警視庁のアルフレット・フライシャー警部とともに、悪党に囚われていたロシア在住のドイツ人少女フリーダ・レンバッハを救い出したことから、大冒険に巻き込まれていく……。 20世紀初頭の中央ヨーロッパの架空の小国・アップフェルラント王国を舞台に、廃鉱山に埋蔵されたという超兵器を巡る争いを、主人公の少年ヴェルギール・シュトラウス(ヴェル)およびシャルロッテンブルク警視庁のアルフレット・フライシャー警部の視点から描いた冒険小説でした……大国が小国の重鎮を操りクーデター騒動を起こさせ、その鎮圧を名目として軍事力にものを言わせた併合を目論むが、、、 小国の女王が、ドイツへの怨念をたぎらせ復讐のための根回しをしている血族との外交努力により、国家を存亡の危機から救おうとする……というリアリティのある国家間の権謀術数を背景に、ヴェルがフリーダを護りながら成長していく姿を描く、心躍る波瀾万丈の冒険譚でした。 何とも言えないワクワク感があり愉しく読めました……『ルパン三世 カリオストロの城』や『天空の城ラピュタ』のような雰囲気を纏った作品でしたね、、、 「つねに、元気(フリッシュ)、自由(フライ)、快活(フレーリヒ)! これで恐れるものは何もない」という女王陛下の言葉も良かったですねー ヴェルが奇術師、フリーダが飛行士になった姿を見てみたくなりました……2人の将来を描いた続篇を読んでみたいですね。
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自分はこの作品を、古き良きライトノベルとして分類したい。自分が好きなライトノベルって、まさにこういうやつのことを言うんです……。 ヨーロッパにとある架空の国があり、そこを舞台に出会った少年少女の行動がやがて政治や戦争といった国家間の問題と絡み合っていく冒険物語。当時のムーブメント...
自分はこの作品を、古き良きライトノベルとして分類したい。自分が好きなライトノベルって、まさにこういうやつのことを言うんです……。 ヨーロッパにとある架空の国があり、そこを舞台に出会った少年少女の行動がやがて政治や戦争といった国家間の問題と絡み合っていく冒険物語。当時のムーブメントだったのか、自分の頭の中には常に「カリオストロの城」とか「天空の城ラピュタ」のような時代の雰囲気が漂っていた。 あっと驚く展開や、登場人物が交わす心の交流、そして終始巧みな文章で綴られていく物語に惹かれて、これぞまさしく大冒険!とか思ってたらあっという間に読み終わってしまった。最近、自分は通勤を含む電車での移動中に読書をするようにしてるんだけど、こういう面白い本は家に帰ってからも読み進めちゃうからダメだよ……役割を果たしてくれよ……。
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まるで児童文学のような、ボーイミーツガールな近代冒険ロマン。 第一章の舞台背景の時代説明だけで気分が高揚した。 科学は進歩であり、進歩は幸福であると信じこむことができた時代。 アドミラル・トーゴー、アルバート・アインシュタイン、ライト兄弟、ジュール・ヴェルヌ、モーリス・ルブラン...
まるで児童文学のような、ボーイミーツガールな近代冒険ロマン。 第一章の舞台背景の時代説明だけで気分が高揚した。 科学は進歩であり、進歩は幸福であると信じこむことができた時代。 アドミラル・トーゴー、アルバート・アインシュタイン、ライト兄弟、ジュール・ヴェルヌ、モーリス・ルブラン、エーリッヒ・ケストナー……錚々たる名前が登場し、それだけで時代の幕開けを予感させわくわくしてしまう。 健気な少女と勇敢な少年、若者から年配の女性(女王さま!)までみな魅力的だ。チート能力をもつ少年も、キザなイケメンも、ツンデレ美少女も登場しない。正統派の冒険譚。 いかに現在のハーレムラノベが異常なのか考えさせられた。主人公が何の努力もせず複数の美少女から好かれ求められているって、欲望丸出しで気持ち悪いのかも、と。
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「おれ、自分のためならでたらめもいうけど、これには他人の生命がかかってるんだ。嘘なんかつかないよ!」 長編冒険ロマン! まさに言葉のとおり、アツイ冒険ものでした。 1980年代の出版が最初だから、どうしても古い、と感じつつも、 どんな展開を見せるのかは、ワクワクしました。 主...
「おれ、自分のためならでたらめもいうけど、これには他人の生命がかかってるんだ。嘘なんかつかないよ!」 長編冒険ロマン! まさに言葉のとおり、アツイ冒険ものでした。 1980年代の出版が最初だから、どうしても古い、と感じつつも、 どんな展開を見せるのかは、ワクワクしました。 主人公の少年ヴェルやヒロインフリーダのひたむきさとか、 決していわゆる「キャラ読み」のみの物語ではないけれど、 魅力的な登場人物たちがたくさん。 敵でもあるアリアーナもかなり魅力的な人物。 ヴェルを何かと信じてくれるフライシャー警部、そしてアップフェルラントの面々も面白かった。 田中芳樹氏の小説、気になっているので、、 やはり新しいものから読んでいったほうがいいかもな〜なんて思ったり。 【10/5読了・初読・市立図書館】
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面白かったです。 さすがの文章力 子供っぽい挿絵に騙されて読まずに逃げてましたけど 細かい設定からなんのかんの 凄いですね。内容は少年を軸にする冒険活劇なんですけど 大人が読んでも読めるのは 適当な設定をしていない&確かな文章力&表現力 次はどうなるんだろう‥的なドキドキが得られ...
面白かったです。 さすがの文章力 子供っぽい挿絵に騙されて読まずに逃げてましたけど 細かい設定からなんのかんの 凄いですね。内容は少年を軸にする冒険活劇なんですけど 大人が読んでも読めるのは 適当な設定をしていない&確かな文章力&表現力 次はどうなるんだろう‥的なドキドキが得られるのが素敵でした ジブリで映画化してくれないかな 見てみたいなぁ‥と思いました
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基本的に一著者一冊を旨とするつもりなので、田中芳樹だけ例外とするのは心苦しいのだが…好きなものは好きだからしょうがない(何 中世の列強に囲まれた小国を舞台とした痛快な物語。 勇敢な少年に健気な少女、とくればあの名作。ラピュタが好きな方なら楽しめるでしょう。
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昔のヨーロッパを舞台に架空の国・アップフェルラントで起こったささいな事件は国の勢力図を全て覆す大きな事件へと発展した。冒険あり、推理あり、恋愛(?)ありと読み応え十分です。
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