学びの意味を育てる理科の教育評価 の商品レビュー

堀哲夫(著者)

2013/01/05

理科における様々な教育評価を具体例とともに簡潔に解説。
前半では、理科における教育評価について、理論的な側面から著者の考えを述べている。後半では、様々な教育評価の方法を、具体的な活用例（児童・生徒の記入例）を示しつつ、解説している。評価方法の解説書は多々あるが、誰にでも直ぐに活用できるように、それらを「定式化」している点が、本書の特色である。
150頁余りのコンパクトな中に、代表的な評価方法が、簡潔に解説されている（その多くには、独自の工夫も加えられている）。様々な評価方法をとりあげているため、それぞれの解説はごく簡潔になっており、読者が初めてこれらの方法を知った場合、これのみを基に直ちに実践してみるという訳には行かないだろう。しかし、理科教師が、評価の基本的な考え方や様々な方法を学ぶには、適切な分量の入門書であると思う。