ビートルズは眠らない の商品レビュー
91年から03年まで、だいたいは「ロッキング・オン」での作品をまとめたもののようです。『ポール・マッカートニー初めての来日から、「アンソロジー」発表、ジョージ・ハリソンの死、そして、“ニュー・アルバム”「レット・イット・ビー…ネイキッド」まで。ビートルズが本当に“永遠”になったこ...
91年から03年まで、だいたいは「ロッキング・オン」での作品をまとめたもののようです。『ポール・マッカートニー初めての来日から、「アンソロジー」発表、ジョージ・ハリソンの死、そして、“ニュー・アルバム”「レット・イット・ビー…ネイキッド」まで。ビートルズが本当に“永遠”になったこの十余年を、ビートルズを発見し、ビートルズで人生を決め、ビートルズと寄り添いながら生きてきた著者はどんな思いで見つめてきたのか?すべてのロック・リスナーに捧げる人生とロックの言葉』 松村雄策さんはビートルズファンの第一人者として尊敬していますが、それ以上に彼の文章のタッチが好きですね。レビューを書くにしても、自分の日常をマクラに振り、すっとレビューに入っていき、新しい切り口を見せる。山口瞳のファンでそのあたりも共感している。そのセンスが彼の文章には生きてるのでしょうか。 ビートルズの話ですので、ただニタニタして読んでればいい。ただ意外と知らないことも多いので驚いたり、感心したり。 「ゲット・バック」というのは、ポールがジョンに当ててのメッセージだった。 個々の活動の変遷とか、リンゴのインタビョーで冷たい感じ、ビートルズのコンサートは女の子が騒ぐけど音楽が聞こえないということないなど知らないことも多く興味深い。 ビートルズは解散したが、それ以後も個々は活動しているし、ビートルズの曲も手を変え品を変えニュースとなって出てきてるんですね。なので「ビートルズは眠らない」。死なないで全部聞いてやると言ってるのがおかしい。ビートルズがチャートの1位から5位を独占していた。などと書いて嬉しいか 嬉しい なんて気持ちもよく分る。 松村さんは「ビートルズの登場は何をやってもいいというメッセージだった」と書かれている。ワタシには他者から独立して自分たちのスタイルで独自のものを出していく生き方がかっこよかった。個の確立のようなことでしょうか。いろんなことが自分でできるんだという思い。それが取り方によっては、なんでもできるになるのでしょうか。
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